タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 再生紙偽装18社 ≫

P1020268 1月19日付『北海道新聞』第1面に、黒地に白抜きの大見出しで「再生紙偽装6社に」とあったので、1月22日投稿≪再生紙偽装≫では、そのとおりに記したが、1月26日付上掲新聞は第1面で、「再生紙の古紙配合率偽装問題で、日本製紙連合会(製紙連)は二十五日、加盟三十八社のうち十七社で偽装が行われていたとする実態調査の結果を発表した。非加盟の一社も含め偽装は十八社に拡大した」と報じている。
 製紙連は、古紙確保・技術的対応の二点を理由に挙げているが、なに、古紙確保に後れを取ったのは、急速に需要を拡大している中華人民共和国に買い負けただけであり、技術的対応は、やる気がないだけの話である。
 基準値を超える窒素酸化物を含む煤煙排出の隠蔽も、理由は「ボイラーを止めると生産縮小になる」だったし、今回も、理由は「販売を維持するため」である。経営効率一辺倒で、環境保護も何も念頭にない連中が、会長だ、社長だ、工場長だと幅をきかせているのである。
 今回の偽装発覚は、紙を大量に消費する各業界に波紋を広げているが、釧路市役所では、広報誌「広報くしろ」と公用封筒から<古紙100%>の表示を削除することを決めた。しかし、「既に印刷されたものは廃棄せず、二重線で消すなどの対応を検討している」(1月19日付上掲新聞、第25面〈釧路・根室〉)という。税金と資源を無駄にしないために、ぜひそうしてもらいたい。
  <写真の一覧表は、1月26日付『北海道新聞』第1面から転写>

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