ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ 365 カリフォルニア,365P Prototipe GA

2021-06-12 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ 365 カリフォルニア

(1966) 限定14台

365は1気筒排気量を示す。

オープンモデル。

稀に見る美しいボディで包み、高性能なラグジュアリースポーツカーを作る上での模範を示した。

非常に高価にして、他車を寄せ付けぬオーラを持つこのモデルは、選ばれた少数の顧客にターゲット

を絞っていました。

本格的な折りたたみ式幌が備わっていました。

500スーパーファーストより少なく275NARTスパイダーより多い60年代のフェラーリを代表する

希少なモデルです。

フロントライト脇には格納式の補助ライトが付く。

ドアのサイドインテークはディノ系、308系に引き継がれ現代では488に見られる。

リアフェンダーホイールアーチ上で僅かに上昇線を描き

フェラーリにしては珍しい角張ったテールランプに繋がります。

ミッドからリアデザインにこそ見所があります。ピニンファリーナデザイン。

4,900×1,780×1,330㎜

4390㏄,60°V12SOHC2V、

FR,320PS,5MT,245㎞/h

1,320㎏、前後205/15

 

フェラーリ 365P Prototipe GA

(1966) 2台

フェラーリは1気筒365㏄のプロトタイプ3シータレイアウトを製作した。

“GUIDA CENTRALE”のサブネームが示すようにドライバーシートを中央に、

横やや後方に2座パッセンジャーシートのあるGTとして

特定オーナー向けのスペシャルモデルであった。

このレイアウトを可能にしたのがミッドシップエンジン化であり、

市販化を前提にしたミッドシップカーの習作ともいえる。

このプロジェクトを大いに支持したとされるのが、

レースドライバーでもあったルイジ・キネッティである。

彼の主張によれば、英仏でも、右も左も見え、この運転位置が一番自然と語り、

更に、もう一人この企画を大いに支持したのが、当時のフィアット社長ジャンニ・アニエッリで、

アニエッリはこのクルマを完成前に注文するほど入れ込んでいた。

シャーシは鋼管スペースフレームで、250LMのシャーシをベースに製作されたと考えられる。

テスト走行では250㎞/hを記録、その後高速安定性の為大きめのリアスポイラーが取り付けられた。

この後、206ディノにデザインが受け継がれる。

4390cc,60度V型12

SOHC2V,6基ウェーバー

380PS,5MT