フェラーリ 365 カリフォルニア
(1966) 限定14台
365は1気筒排気量を示す。
オープンモデル。
稀に見る美しいボディで包み、高性能なラグジュアリースポーツカーを作る上での模範を示した。
非常に高価にして、他車を寄せ付けぬオーラを持つこのモデルは、選ばれた少数の顧客にターゲット
を絞っていました。
本格的な折りたたみ式幌が備わっていました。
500スーパーファーストより少なく275NARTスパイダーより多い60年代のフェラーリを代表する
希少なモデルです。
フロントライト脇には格納式の補助ライトが付く。
ドアのサイドインテークはディノ系、308系に引き継がれ現代では488に見られる。
リアフェンダーホイールアーチ上で僅かに上昇線を描き
フェラーリにしては珍しい角張ったテールランプに繋がります。
ミッドからリアデザインにこそ見所があります。ピニンファリーナデザイン。
4,900×1,780×1,330㎜
4390㏄,60°V12SOHC2V、
FR,320PS,5MT,245㎞/h
1,320㎏、前後205/15
フェラーリ 365P Prototipe GA
(1966) 2台
フェラーリは1気筒365㏄のプロトタイプ3シータレイアウトを製作した。
“GUIDA CENTRALE”のサブネームが示すようにドライバーシートを中央に、
横やや後方に2座パッセンジャーシートのあるGTとして
特定オーナー向けのスペシャルモデルであった。
このレイアウトを可能にしたのがミッドシップエンジン化であり、
市販化を前提にしたミッドシップカーの習作ともいえる。
このプロジェクトを大いに支持したとされるのが、
レースドライバーでもあったルイジ・キネッティである。
彼の主張によれば、英仏でも、右も左も見え、この運転位置が一番自然と語り、
更に、もう一人この企画を大いに支持したのが、当時のフィアット社長ジャンニ・アニエッリで、
アニエッリはこのクルマを完成前に注文するほど入れ込んでいた。
シャーシは鋼管スペースフレームで、250LMのシャーシをベースに製作されたと考えられる。
テスト走行では250㎞/hを記録、その後高速安定性の為大きめのリアスポイラーが取り付けられた。
この後、206ディノにデザインが受け継がれる。
4390cc,60度V型12
SOHC2V,6基ウェーバー
380PS,5MT