フェラーリ 500スーパーファースト RHDⅡ°Serie
(1966) 限定37台
400スーパーアメリカの発展型。
完全なる受注生産車でピニンファリーナ製のボディには決まったデザインは存在せず注文するオーナー
の好みに合わせて決められていた。
当時のフェラーリでは最もパワフルで高価なモデルだった。
エンジン設計は410スーパーアメリカはランプレディ系であったが500スーパーファーストは
コロンボ系であった。
フェラーリが作った無数のモデルの中でロールスロイスの様な高級車に一番近い存在が
これら500スーパーファーストであった。
4,962㏄60°V12SOHC2V
NA,360PS,5速MT,FR
フェラーリ 410 S.A Supreamerica(スーパーアメリカ シリーズ1
(1956) 10台。
1気筒413㏄に由来。
シャーシが大きくのびのびとしたデザインになっている。
フロントフェンダーにエアアウトレットがある。
当時F1以外では最も強力なフェラーリ。デザインはピニンファリーナ。
4,962㏄60°V12SOHC2V
NA,340PS,4速MT ,FR
1,200㎏,
フェラーリ スーパーアメリカとスーパーファーストについて。
各種のスーパーアメリカとスーパーファーストは、
250GTの高級車種として位置付けられた高級限定生産モデルばかりであった。
フェラーリは80~90年代にかけて、やはり限定モデル(288GTO、F40、F50)を生産したが、
レース出場を念頭に置いた高性能を誇示した、
こうしたモデルとは異なりスーパーアメリカとスーパーファーストは豪華にしてゆとりのある走りを
目指した限定モデルであった。
作りの良さは250GTの倍近くの日数をかけて製作された。それほど1台1台丹念に仕上げられた。
これらのモデルはいわば夢の様な豪華なGTで、フェラーリは単にレースに勝てるマシンだけでなく、
熟練した職人達による上質な作りの、
長距離を走破する大型な高級車も作れるメーカーであると主張したといえる。