ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ 412 T1,412T1B

2021-09-21 | F-1

フェラーリ 412 T1,T1B

(1994年)

5位ジャンアレジ (仏)

6位ゲルハルトベルガー(墺)

3位コンストラクター

代表ジャンドット

Tec.dirジョンバーナード

Tec.dsnグスタフブルナー

412T1は、1気筒あたり4バルブのV12エンジンと横置き(Trasversale)ギヤボックスを搭載した

1代目のマシン。

第7戦フランスGPより改良型の412T1Bが投入された。

サイドポンツーンのNACAダクト状のインテークなど革新的なマシンとしてデビューしたが、

冷却系統に問題があり、第5戦スペインGPでインテークが一部拡大された。

ジャンアレジが開幕戦後のテストで負傷。代役としてニコララリーニが出場し、

サンマリノGPで自身唯一の表彰台(2位)を獲得した。

アレジの負傷を始め、セナ,ラッツェンバーガーなど重大死亡事故が続発したため、

スペインGP以降車両規定が変更された。

ディフューザーは左右部分が小型化され、ラム圧減少の為エンジンカバーに穴が開口された。

コンストラクター3位(42P)

ドライバーズタイトルは

1位シューマッハ (92P)

5位アレジ0勝(24P)

3位ベルガー1勝(41P)

3,497㏄65°,75°V12,NA

L4,496×W1,995×H995㎜


フェラーリ 412 T2

2021-09-18 | F-1

フェラーリ 412 T2

(1995年)

5位ジャンアレジ (仏)

6位ゲルハルトベルガー(墺)

3位コンストラクター

代表ジャンドット

Tec.dirジョンバーナード

1気筒あたり4バルブのV12エンジンと

横置き(Trasversale)ギヤボックスを搭載した2代目のマシンから取られた。

1992年以降のフェラーリのマシンはハイノーズの導入、

エアロダイナミクス面での攻めによって神経質なマシンに仕上がってしまい、

信頼性が著しく下がった。

1994年よりレース中の燃料補給が許可された為、V12エンジンの利点が小さくなってしまった。

古典的なスラントノーズ。V10エンジンを搭載できるようにマシンが設計されてもいた。

94年にセナを始め死亡事故が起きた為1995年よりスピード抑制策の一環として、

エンジン排気量の上限が急遽500cc削減されて3,000ccまでとなった。

アレジがF1参戦92戦目にして初優勝を達成した。コーンズ所有車。

コンストラクター3位(73P),

ドライバーズタイトルは1位シューマッハ(102P)5位アレジ1勝(42P)6位ベルガー0勝(31P)。

2,997㏄75°V12,NA 600PS

L4,380×W1,995×H980㎜


フェラーリ F310

2021-09-17 | F-1

フェラーリ F310

(1996年)

3位ミハエルシューマッハ(独)

10位エディアーバイン(英)

2位コンストラクター

代表ジャンドット

Tec.dirジョンバーナード

Tec.dirグスタフブルナー

F310とは 3LV10エンジン。

レグレーション変更でV型10気筒になる。

フロントノーズはトレンドのハイノーズ化に逆らい、

先端が低いフロントウィングを1点支持するローノーズとした。

しかしカナダGPからノーズコーンをやや強引にハイノーズ化、2点吊り下げ式にした。

これはF310/2とも呼称された。

サイドポンツーンはF92Aと似たような形状となった。

インテークが外側に張り出した。

ドライバー保護の為、コクピットにサイドプロテクターの装備が義務づけられた。

リヤウイングに向かう気流がかなり乱されていた。

インダクションポッドの吸気効率も悪く、

少しでも改善しようとヘルメットを傾けて走行するシーンも見られた。

コンストラクター2位(70P),

ドライバーズタイトルは1位デイモンヒル(97P)3位シューマッハ3勝(59P),10位アーバイン0勝(11P)。

2,998㏄75°V10,NA 750PS

600㎏,7速+1速 17100rpm

L4,355×W1,995×H970㎜


フェラーリ F310B

2021-09-15 | F-1

フェラーリ F310B

(1997年)

失格ミハエルシューマッハ(独)

7位エディアーバイン(英)

2位コンストラクター

代表ジャンドット

Tec.dirジョンバーナード

Tec.dirロスブラウン

Cif.dsrロリーバーン

F310Bとは 3LV10エンジンタイプB 前年の改良型のような型式名だが、殆ど一から新設計されたマシン。

ノーズはハイノーズで設計、断面積もスクエアな形状。

サイドプロテクターが縮小され、サイドポンツーンが極端に後退。

ステアリングに電子制御スイッチが装備。

日本GPでダウンフォースによって下方にたわむフレキシブルフロントウィングが投入。

車色はマールボロを意識した明るい赤(オレンジ)。

最終戦ヨーロッパGPはシューマッハとヴィルヌーヴの一騎討ちとなったが、

47周目に両者が接触し、シューマッハはリタイア。

シューマッハに未必の故意があったとされドライバーズランキングから除外という厳罰を下された。

コンストラクター2位(102P),

ドライバーズタイトルは1位ジャックビルニューブ(81P),失格シューマッハ5勝(78P),

7位アーバイン0勝(24P)。

2,998㏄75°V10,NA 740PS

605㎏,7速+1速 17100rpm

L4,358×W1,995×H968㎜


フェラーリ F300

2021-09-14 | F-1

フェラーリ F300

(1998年)

2位ミハエルシューマッハ(独)

4位エディアーバイン(英)

2位コンストラクター

代表ジャンドット

Tec.dirロスブラウン

Cif.dsrロリーバーン

F300とは 3LV10エンジンから取られた。

レギュレーション変更で車幅が狭くなった。

ノーズは前年のF310Bよりも更にハイノーズ化された。

エンジンは75°から80°に広角化・低重心化され、ギアボックスは横置から縦置に変更。

サンマリノGPではサイドウィング(通称Xウィング)を取り付けた、万歳ウイングやお手上げウィングと

揶揄され美観面や安全面の問題が大きかったことから、スペインGP以降禁止された。

このGPで上方排気システムを投入、フランスGPではディフューザーを変更、

高速サーキットのドイツGPベルギーGP、イタリアGPではロングホイールベース仕様を使用。

ルクセンブルクGPではフロントウィングを後退翼に変更した。

コンストラクター2位(133P),

ドライバーズタイトルは1位ハッキネン(100P),2位シューマッハ6勝(86P),4位アーバイン0勝(47P)。

2,998㏄85°V10,NA 755PS

605㎏,7速+1速 17100rpm

L4,340×W1,795×H961㎜