休校によって子供達の勉強に本当に生まれる断絶は、単なる経済格差ではないと私は考えています。経済や個人の能力では埋めがたい断絶が起こります。各家庭の目標設定が「先取り」であれば展望が拓け、「ついていく」であれば不安定な時勢に振り回されます。
くりかえしますが、経済的余裕や個人の能力ではこの差は埋めがたい。
絶対に届かないような遠くの目印を目標にしてボールを投げると遠くまで飛ばせるのと同じです。
プロダンサーに憧れて練習している人に「同じ教室の同い年に合わせなさい」と言う人はあまりいないのに、勉強になると同じ教室の同級生を気にし始める。
目標設定は習熟度に大きく影響します。
言うまでもないことですが「同じ教室の同い年」は学校によって学力が違います。
今までは「優秀な教室の一員」に入れれば先行きが安定した。休校とオンライン授業の台頭によって「優秀な教室」はますます数が限られ、競争は激化します。従来の名門校でもオンライン授業に弱い学校はいくつもあります。より時間とおカネを食う入試競争になるでしょう。
大学入試制度の改定を受けて、六大学附属中学校の入学倍率は10倍にまでなりました。
そんなにまでしても、休校になればその学校には通えないのです。
でも「優秀な教室の目標設定」を真似することはできます。
例えば
「てにをはを使える(“〜が” だけにならない)」。
「義務教育の算数を修了する」。
「長い文章を諦めず読み解ける」。
「長文の要点を箇条書きでまとめられるようになる」。
「聞き書きでメモを取れる」。
「3文以上の文章題を解けるようになる」。
「英文法は高校範囲まで全て学んでおく」。
「英語のニュースを数多く読み、読みこなせるようになる」。
「例文の真似から始めて日本語で文章を書ける」(※普通は練習しないと書けません)。
まず目標にご設定ください👆これは、
子供がその目標に向かって勉強する
より、
保護者の方が「人並みに勉強もさせるとはこうしたことが出来るようになるということだ」と、
お切り替えになるほうが大切な話です。
達成はゆっくりでかまいません。まずご設定ください。1円も要りません。
そして、くりかえしますが達成まで時間が掛かって当たり前の内容ですから、
今できなくても「普通ではある」と今一度ご確認ください。明日に続きます。