古書屋

先日新宿へ飲みに行ったときに、池林房グループの内の
一件へ行ったら、「私広告/椎名誠．沢野ひとし」を見つける。
　こういう本があったのだなぁ。
　本の雑誌に掲載され続ける、沢野ひとし氏が描く、
池林房グループの居酒屋の広告。それと、サントリーモルツ
の広告をまとめた一冊。モルツの広告は椎名氏が
文章、イラストが沢野氏。

　１９９３年に発売されたこの本。恐らく書店へ行っても
ないだろう。本の雑誌社の本は、書店買取なので、
どこの書店も大量には置きたくないのだと、昔
書店員の方から説明を受けた。

　アマゾンで買うしかないかなぁとネットで検索。
すると、うちから少し行った古書屋で取り扱いがあるようだ。
　その町はまだ行った事がない。多分、こういう機会が
なくては一生踏み入れない町。面白そうだ。行って見よう。
ゼンリンの大きな関東地図を袋に入れる。
　道は迷う時は気持ちが萎え萎えになるくらい迷うので。

　在庫をメールで確認して、小春日和の日差しの中、
修理したての原付きで向かう。
　港北のIKEAや、ららぽーと港北を通過して行く。
名前は知っていたが、この辺りに建っているのだなぁと
横目で見つつ走る。

　到着した店は、３０代半ばくらいの女性が一人で
店番をする、小さな古本屋だった。
　本の有無を確認すると、「メールの方ですね」と言われる。

　２０代の始めに、フリーペーパーでSMの女王様へ
インタビューへ行くことになったときに読んだ
「AV女優/永澤光雄」や、北尾トロ氏の通販書店で買った
セクシャリティ系の本や、椎名誠系から伝って、取り寄せて
買った「新宿池林房物語」/太田篤哉」などが並ぶ。
　自分の思い入れのある書籍が並ぶラインナップに
にんまり。自分に合いそうな書店。良い出会いだった。