機能低下

　昨日デジカメが壊れた。机の上から勢いよく、セガレによって落とされた。
今までもセガレに何度も投げ落され、手荒く扱われていた。精密機械を
なめてセガレに触らせていた自分が悪い。ついに壊れた。
　ニコンのセンターに問い合わせて、インターネットで修理の見積もりを
する。少なく見積もっても15000円。もう保証期限じゃなくなっとるし、
これなら、もう新しいの買うでしょ。ドイツ行くときに成田で
買った因縁のデジカメもいよいよお別れ。

　セガレと暮らすようになり、楽しいこと、悲しいこと、愚痴りたいことが
あっても、その話したい温度が下がらない内に酒場へ行くなり友人に会うなり
することができなくなってきた。
　おかげで、愚痴り下手になりました。愚痴や相談をどんな感じで話したら
いいか、ちょっと思い浮かばなくなってしまった。愚痴は軽めの段階で
軽めに人に聞いてもらって解消していくに限るのに、妊婦時代から人と気楽に
会えなくなって、それ以降、愚痴の膿がたまるようになった気がする。
これはすごーーーくいやなことだし、かなしい。
　愚痴でない話も、昔のように話せない。「会話」という機能が低下している
ように感じる。また外で働きだせば、人と関わるので、人と会話するという
機能が元に戻るかなぁ。会話するということが退化しとんのやろなぁ。

　人と会えない状況なら電話使えとアドバイス頂戴しましたが、
メール全盛のご時世になってから、電話って久しく使わなくなってしまった。
10年くらい前は、メールなんてなくて、電話機能を使っていたのにねぇ。

　昨晩は、夜半近所のカフェへ行く。ここはカフェでありながら、
わたし内位置づけは図書館というくらい、興味深い書籍が並んでいる。
スポーツ新聞のある喫茶店ももちろん大好きだけれども。
　昨晩は、「軍艦島 全景」を読ませてもらう。「軍艦島？今年から通年
見られるんでしょ？」と斜に構えて本当にすみませんでした！と
謝りたくなった素晴らしい本だった。廃墟を公開するから、それが廃墟ではなくなるか
っつったらそれまた違うんやね。この手の本をアマゾンで買って
失敗することがあったので思うのだけれど、同じ題材を扱っても、写真や
文章の配置や割合、また文章も何について書くかで、信じられないくらい
面白くない本にできあがることってあるんだよね。それを買ってしまった
時の悲しさといったらない。
　でも、この本は軍艦島の歴史や当時の棟の説明や設備など、
分かりやすく書かれていてもう引き込まれて読んだ。思った以上に
島が広かった。