ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

フレーム改造大作戦で、機体重量はどう変化した?

2013-05-10 05:37:31 | マテリアル
ここ数か月取り組んで来たフレーム改造大作戦だったが、遂に完成して、
昨日、無事初飛行を終えた。

気になるその結果は・・・非常に良好で、それは今までの苦労が報われた一瞬でもあったし、
現在のままの状態を維持して、大きなトラブルが発生しなければ、数か月後には
実践配備しようと考えている。


そして、今回のフレーム開発では、材質の変更も含めその形状を一から見直した事で、
大幅にその剛性を向上させる事に成功した訳だが、その結果機体重量がどの様に変化したのか?
ここでそれを検証してみたいと思う。


先ず・・・今回ベースとなったVoyagerGSR260の全備重量を
調べて見ると・・・6,600gと取説には書いてある。

この数値には、メインローターが含まれているのか?は定かではないが・・・。


そこで・・・正確を期する為に実測して見る事にした。


と言っても・・・ノーマルのVoyagerGSR260など所有していないので、
全備重量を実測しようもない。

そこで、今回開発した機体とほぼ同仕様の、260Zの全備重量を実際に
測ってみたので、下記の写真を見て欲しい。




その結果、所有しているノーマルのZ260の全備重量の実測値は、7200gであった。
勿論、メインローターも含んだ数値である。


方や・・・今回開発した機体はと言うと・・・




秤の針は・・・7,900gを示していた。

この数値・・・秤に機体を巧く乗せる事が出来なかったので、1kgの木製の板を使用して計測している。
因って、機体だけの数値は6,900gと言う事になるが、この状態ではキャビンが装着されていない。
装着予定である300gのキャビンを含めれば、奇しくもZ260と全く同じ重量の機体となった。

但し・・・今回開発したフレームには、AceOneを搭載する為のマウントが既に標準で装備されているので、
Z260に搭載する時の様に、新たなマウントを追加する必要が無い訳だから、Z260と比較した場合でも、
最終的には今回開発した機体の方が、実は軽く仕上がっているのかも知れないと考えている。

もっとも・・・今回開発した機体には、テールボディーなどを装着していないので、もう少し検証する必要が
あるだろうとは考えるが、いずれにしてもそれらの重量差は微々たるモノと言えるだろう。


以上の結果から、同系列の材料を使用した場合には、たとえフレームレイアウトが違ったとしても、
大した軽量化には繋がらないと言う事が明らかとなったのである。

勿論・・・このことはフレームを開発する段階で判ってはいたが、その段階では推測の域を出ない事と、
強度を確保した上で何処まで軽量化できるか・・・と言う事にも、今回はチャレンジした訳だ。


何でも実際にやって見て、自ら検証する事が大事なのであって、その事は弊社のポリシーでもあり、
今迄もその時々のスキルが弊社の財産になっているし、今後も弊社の財産になって行く事は
間違いないと考えている。



今回の検証で、Z260も今回開発した機体も、どちらも然程機体の全備重量に違いが無い事が確認出来た。


その結果から、当然・・・更なる機体の軽量化に取り組む事になる。


じゃあ~・・・機体を更に軽量化するにはどうすれば良いのか?・・・いつやればいいのか・・・?

今でしょ・・・ナンチャッテ。


また・・・新たなチャレンジへと・・・続く。