ラジヘリ空撮

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マルチコプターの軽量化に付いて

2013-05-23 17:59:27 | マテリアル
先のブログで、新型のHexaコプターが短期間で仕上った事は、既にお伝えした。



幸いにも・・・機体重量も目標値に達した事から、従来機より更に軽量化する事に成功した。



しかし、今回ご報告した状況から・・・もしかして、そんなに短時間で機体を仕上げられる
事実があるのなら、この手の機体の軽量化も、案外誰でも簡単に出来るのではないか?と、
考える方も、いらっしゃるのかも知れないですね。


処がどっこい・・・マルチコプターの軽量化は、その部品点数の少なさから、
ある領域を超えた時に、それが極端に難しくなる事があるのです。



具体的に言うと・・・機体剛性を確保しつつ軽量化を行うのですが、その過程で
有る領域を超えた時、機体重量の減量が殆ど出来なくなってしまうのである。

多分・・・そのポイントに達した時が、恐らくそのクラス最軽量の機体重量と、
言う事だと思うのだが、その作業は・・・恰もボクサーが試合前に行う減量の様かもしれない。


ボクサーの場合には、無理な減量を行なえば・・・体力が落ちてしまって、
試合運びにも影響を与える。
また、減量に失敗した場合には、当然試合にも勝てないので、
死活問題に発展する事もあるだろう。


これがマルチコプターの場合には、機体強度を鑑みずに、過度な軽量化を行なえば、
必然的に剛性の無い機体になってしまい、操舵が共振を誘そうのである。

その様な機体は、最悪『空中分解』ナンテ事も・・・有るのかも?知れない。


そこまで酷く無くても、制御系に悪性の振動が伝わる事に起因する、LEDが
頻繁に白色点滅を繰り返す様な機体を、度々見たり聞いたりする事がある。


その様な機体は、姿勢制御が不安定になった挙句に、酷い場合には制御不能に
陥る事もある様なので、その症状が改善するまで、十分な補強や調整が必要だし、
最悪機体構造そのものの見直しを、余儀なくされる場合も出てくるだろう。


しかし・・・機体が軽いと言うメリットは大きい。

僅か機体が軽くなっただけで、フライト時間に余裕もでるし、
機体の操安性も向上する。

そんな訳で、機体を軽くしたいのはヤマヤマだが・・・機体強度をスポイルする様な
過度な軽量化には、くれぐれもご注意頂きたいと思う。