
過日フェリーに乗って、瀬戸内海のある島へ撮影に行った。
その目的は、あるテレビ番組のロケである。
その日の天気は・・・日差しは良好だったものの、強風波浪警報が発令されるほど風が強く、
とても飛行できる状態では無かったのだが・・・その状態は、さしずめ、冬の日本海・・・と言えば、
大体その状況を想像していただけるだろうか?
フェリーに乗って島へ向かっていた時も、度々大波がフェリーの舳先に強く当たり、その抵抗で、
それが一瞬止まったかの様な状況が、何度も有った程でした。
テレビ局のスタッフの方々にも、こんなに風が強いのですが、本当に、今日は飛べるんですよね~・・・?
と、何回も言われてしまいました。
今日は飛べるんですか?ではなくて、ですよね~・・・?です。この違い、皆さん解りますか~?(´;ω;`)
兎に角、行ってから判断しましょうと、その場は答え、島へ上陸して状況を確認しましたが、
風上側の海岸を撮影したいとの事で、風も唯強いだけでは無く、荒れており、
通常ではとても撮影など出来る状況ではありません。
しかし、そこで撮影出来ないと、番組そのものが成立しないと言うような雰囲気が、
ヒシヒシと伝わってきました。
又、漁期の関係で、一年中でその日にしか、撮影できる日が無いことを知らされ、
ガゼン緊張感が増してきました。
業務で撮影をしていると、飛びたくなくても、飛ばなければならないと言う状況が、度々あります。
勿論、その状況でも、エイヤーで飛ばす訳では有りません。
充分とは言えないまでも、墜落させない様に配慮する事は勿論ですが、仮に墜落した時の事も考慮に入れて、
最悪でも他に被害が及ばない様に、飛行経路等を決定します。
勿論、全て言われるままに、飛行させる訳では有りません。
撮影の為なら、何時でも何処でもフライトさせる・・?と言う様な事や、オペレーターの技術レベルが
低い場合には、その危険性にすら気が付かないままに飛行させて、事故を起こしてしまう場合がありますが、
弊社では十分なスキルをもったオペレータが、理詰めで総合的に判断して、飛行の可否を決定しています。
当然、危険な場合は、如何なる場合で有ろうと撮影を中止します。
(勿論、クライアントの皆さんに納得して頂ける様に、お願いを致します)
風の状況も、その地形や時間に因って、刻々と変化します。危険を伴う事が予想される場合は、
その場所には近づかない様にします。しかし、その地形の判断には非常に難しいモノがあります。
その理由は、地形の状況如何で、風が局地的に吸っている場所と、吐いている場所があるからに
他なりません。
風の強さにも因りますが、吸っている場所では、そこそこへりにパワーがあったとしても上昇出来ませんし、
吐いている場所では、ピッチを抜いてもヘリは下降できないばかりか、上昇が止まらない場合が有ります。
その場合は、一瞬で判断し、そのポイントから比較的安全な場所へ、少しでも早く抜け出すしか、
助かる方法は有りません。
しかし、ロケーションに因っては、そのポイントから早く抜け出したくても、抜け出せない場所や、
想定を超えた風が吹いている事もあります。
その状況の判断は、その状況を何度も経験しないと出来ませんし、
それどころか、何度も経験しているにも係わらず、その事が出来ない場合も多いのです。
幸い私の場合は、標高1000m以上のアルプスの山間部でも、数多く撮影してきた経験があり、
その時にも、もその経験が大いに役立ちました。
兎に角、軽い機体いです。総重量が14Kg程度しかないのです。
強風下のラジヘリのフライト状況は、さしずめ、台風の中、大海へ手漕ぎボートで漕ぎ出し、
浮かんでいる様な状況と、同じだと思います。
以前、堀江さんと言う方が、太平洋をヨットで横断したとの報道が有りましたネ。
私も実際に、金比羅さんへ行った時に、そのヨットを見た事があります。
ビール缶で作られたヨットを見た時、よくこんなヨットで太平洋を良く渡れたものだと、その時は思いましたが、成功の理由は、相当なスキルと的確な状況判断・忍耐に他ならないと思います。
唯の思いつきでは、とても成し得ない偉業だと思いました。
ラジヘリでの撮影を生業とする事は、色々な事に神経を使う事が多く、その道は大変でも有りますが、
私も、大いにそれを見習って、今後も無事故を継続したいと思っています。
しかし、趣味でラジヘリを飛ばしてた頃は、こんな事・・思いもしなかったのに・・・
そして昔は、楽しかった・・・
PS : この模様は、最初四国ローカルで放送されましたが、その後、全国版でも放送されましたので、
ご覧になられた方も、いらっしゃるかも知れませんね(*´∀`*)


その目的は、あるテレビ番組のロケである。
その日の天気は・・・日差しは良好だったものの、強風波浪警報が発令されるほど風が強く、
とても飛行できる状態では無かったのだが・・・その状態は、さしずめ、冬の日本海・・・と言えば、
大体その状況を想像していただけるだろうか?
フェリーに乗って島へ向かっていた時も、度々大波がフェリーの舳先に強く当たり、その抵抗で、
それが一瞬止まったかの様な状況が、何度も有った程でした。
テレビ局のスタッフの方々にも、こんなに風が強いのですが、本当に、今日は飛べるんですよね~・・・?
と、何回も言われてしまいました。
今日は飛べるんですか?ではなくて、ですよね~・・・?です。この違い、皆さん解りますか~?(´;ω;`)
兎に角、行ってから判断しましょうと、その場は答え、島へ上陸して状況を確認しましたが、
風上側の海岸を撮影したいとの事で、風も唯強いだけでは無く、荒れており、
通常ではとても撮影など出来る状況ではありません。
しかし、そこで撮影出来ないと、番組そのものが成立しないと言うような雰囲気が、
ヒシヒシと伝わってきました。
又、漁期の関係で、一年中でその日にしか、撮影できる日が無いことを知らされ、
ガゼン緊張感が増してきました。
業務で撮影をしていると、飛びたくなくても、飛ばなければならないと言う状況が、度々あります。
勿論、その状況でも、エイヤーで飛ばす訳では有りません。
充分とは言えないまでも、墜落させない様に配慮する事は勿論ですが、仮に墜落した時の事も考慮に入れて、
最悪でも他に被害が及ばない様に、飛行経路等を決定します。
勿論、全て言われるままに、飛行させる訳では有りません。
撮影の為なら、何時でも何処でもフライトさせる・・?と言う様な事や、オペレーターの技術レベルが
低い場合には、その危険性にすら気が付かないままに飛行させて、事故を起こしてしまう場合がありますが、
弊社では十分なスキルをもったオペレータが、理詰めで総合的に判断して、飛行の可否を決定しています。
当然、危険な場合は、如何なる場合で有ろうと撮影を中止します。
(勿論、クライアントの皆さんに納得して頂ける様に、お願いを致します)
風の状況も、その地形や時間に因って、刻々と変化します。危険を伴う事が予想される場合は、
その場所には近づかない様にします。しかし、その地形の判断には非常に難しいモノがあります。
その理由は、地形の状況如何で、風が局地的に吸っている場所と、吐いている場所があるからに
他なりません。
風の強さにも因りますが、吸っている場所では、そこそこへりにパワーがあったとしても上昇出来ませんし、
吐いている場所では、ピッチを抜いてもヘリは下降できないばかりか、上昇が止まらない場合が有ります。
その場合は、一瞬で判断し、そのポイントから比較的安全な場所へ、少しでも早く抜け出すしか、
助かる方法は有りません。
しかし、ロケーションに因っては、そのポイントから早く抜け出したくても、抜け出せない場所や、
想定を超えた風が吹いている事もあります。
その状況の判断は、その状況を何度も経験しないと出来ませんし、
それどころか、何度も経験しているにも係わらず、その事が出来ない場合も多いのです。
幸い私の場合は、標高1000m以上のアルプスの山間部でも、数多く撮影してきた経験があり、
その時にも、もその経験が大いに役立ちました。
兎に角、軽い機体いです。総重量が14Kg程度しかないのです。
強風下のラジヘリのフライト状況は、さしずめ、台風の中、大海へ手漕ぎボートで漕ぎ出し、
浮かんでいる様な状況と、同じだと思います。
以前、堀江さんと言う方が、太平洋をヨットで横断したとの報道が有りましたネ。
私も実際に、金比羅さんへ行った時に、そのヨットを見た事があります。
ビール缶で作られたヨットを見た時、よくこんなヨットで太平洋を良く渡れたものだと、その時は思いましたが、成功の理由は、相当なスキルと的確な状況判断・忍耐に他ならないと思います。
唯の思いつきでは、とても成し得ない偉業だと思いました。
ラジヘリでの撮影を生業とする事は、色々な事に神経を使う事が多く、その道は大変でも有りますが、
私も、大いにそれを見習って、今後も無事故を継続したいと思っています。
しかし、趣味でラジヘリを飛ばしてた頃は、こんな事・・思いもしなかったのに・・・
そして昔は、楽しかった・・・
PS : この模様は、最初四国ローカルで放送されましたが、その後、全国版でも放送されましたので、
ご覧になられた方も、いらっしゃるかも知れませんね(*´∀`*)


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