カウンセラーとクライエントの立場
カウンセラーとしてクライエントに関わるときに、混乱する方が居ます。経験浅いときに、境界線を何処に引くかで悩む事があります。クライエントに近付き過ぎる事によりクライエントの悩みに振り回され、肝心な問題点が見つけ出す事が出来ないと言う問題が起こるし、離れすぎてはクライエントの心の距離が空き、信頼関係が築けずに心の声が聴く事が出来ない状態になります。
カウンセラーはプラスのポジションに居て、マイナスのポジションに居るクライエントをプラスの世界に導きますが、
カウンセラーが悩むところです。
微妙な距離感、さじ加減が必要になります。
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経営者とサラリーマン
経営者とサラリーマンの立ち位置で見れば分かりやすいかと思います。
経営者も、スタートはサラリーマンでした。色々な経験、苦労をしTopに上り詰めました。それ故に、サラリーマンの立つ位置、気持ちはよく分かります。遣り甲斐、不平不満、悩み苦しみ哀しみもよく分かります。経験してきたことですから。この経験値から、サラリーマンに寄り添うことは出来ます。
しかしながら、サラリーマンの寄り添い、不平不満を聞き、望みを叶えればどの様になるでしょう。確かに、サラリーマンは満足します。でも、会社はどの様になるでしょう。経営が成り立たず、会社は潰れます。
カウンセラー
カウンセラーにも同じ事が言えます。
カウンセラーも元はクライエントです。自分自身の教育分析カウンセリングから、あるがままの自分自身を受け入れ、I'm not OK からI'm OK に向かっています。それ故に、クライエントの苦しい気持ちがよく理解できますので、クライエントの立場に入り込んでしまいます。結果、悩みの渦に巻き込まれ、振り回され、悩みの核心に辿り着けなくなり、苦しむことになります。
クライエントに優しいカウンセラーではありますが、クライエントに呑み込まれたカウンセラーです。
カウセラーは常に、クライエント側に寄り添いながらも、情に絆されずに、クライエントの何が問題なのかを冷静に、物事を現実を捉える力が必要です。
その為にも、カウンセラーには「教育分析カウンセリング」が必要となります。