特別支援をカガクしたがるカワムラのブログ

応用行動分析学(ABA)、障害福祉、特別支援教育など、個人の考えとして書きます。ブログは極めて気楽な執筆態度です。

ろ~たすさんに聞いてみた!フリースクールってどんなとこ?【ブログ会議】

2020年04月11日 | 障害児、障害者、特別支援教育

学校は他の業界と接する機会が乏しいなんてことは世間の常識のようになりました。以前このブログでも取り挙げましたが「教師 異業種」で調べたところ婚活パーティーが最初にでてきてしまったこともあるぐらい、機会が無いのです。

それを打破しようと、特別支援教育と関連しうる様々なお仕事の方との異業種交流会を企画してみたりしましたが、「熱心な臨床家ほど暇がない」というジレンマで継続的な実施はかなり難しい。


そこでWEB上で!題して「ブログ会議」!ここでの内容に飛び入り質問等もOKです!(ブログのコメントか私のホームページのメール、ツイッターのDMまでどうぞ)
フリースクールと不登校臨床は特別支援と縁が深そうですので、第一回は大阪市のフリースクール「ろ~たす」の松下さんです。

(カワムラ)「まずは自己紹介をどうぞ!」
(松下)「大阪市住吉区で不登校病児自立支援事業を運営している代表の松下と申します。宜しくお願い申し上げます!ろ〜たすは"子ども達1人1人の可能性の開花"を目標とし、1学習機会の確保 2自己実現の場の提供を目的として日々運営しております。フリースクールを中心として、訪問支援、定員制個別学習指導塾、オンライン支援、カウンセリング(相談支援)を行なっております!」

(カワムラ)「このブログの読者さんは現場の教師だったり当事者・保護者の方々だったりしますが、フリースクールって、意外と知られていないようなんです。どんな目的でどんなことをする場なのでしょう?」
(松下)「フリースクールは、学校に行けない・行きづらい・学校以外の学びの場を探している、そのような子ども達が対象です。その場所によって取り組みも、ルールも、対象となる子ども達の年齢も、何もかもが違います。『こうでなければならない』というものが無いのがフリースクールです。ろ~たすの取り組みについてはホームページをご確認頂ければ幸いです。以下、ホームページのURLです。」

OGPイメージ

ろ〜たす 不登校・病児支援事業 公式ホームページ

ろ〜たすは、不登校児・病児を対象としたら支援事業です。フリースクール、訪問支援、居場所事業を中心としています。ぜひ一度見学に来てみてください...

ろ〜たす 不登校・病児支援事業 公式ホームページ

 




(カワムラ)「なるほど。ところで特別支援教育とフリースクールって切っても切れない関係だと思うんですが、その点にお感じのことはありますか?」
(松下)「フリースクールの特徴の1つでもあり、必要不可欠な視点としては、"個別支援"と僕は思います。これについてはある意味で特別支援教育と通ずるところがあると思っています。その為、特別支援教育の知識・スキルをろ~たすでは非常に重要視しています。『1人1人に合った対応』に重きを置いて日々の運営に取り組んでおります。」

(カワムラ)「個に応じること、まさに神髄は同じということですね。ホームページ拝見しましたが、ボランティアさんを募集しているとのことですね。それがなんと、教員採用試験と関係があるようですね。」
(松下)「はい!そうなんです!大阪市独自の制度で、教員採用試験受験者に対して、大阪市の認可が下りた事業所へボランティアへ行くと、教員採用試験の点数に加点される制度があります。2019年度も、沢山の学生さんに来ていただき大変に助かりました。子ども達もとても喜んでいます!沢山の大人に関われるという事も子ども達の成長にとって、とてもプラスであると思います。特に、養護教諭を志されておられる学生さんが沢山来てくださいました。」

(カワムラ)「なるほど、採用前の学生にとって貴重な機会ですね。既に現職の学校の教員にも知ってほしいこと、何かありますか?」
(松下)「いつも連携して頂き大変に有難う御座います。各学校からの"出席認定"は、こちらが思っている以上に子ども達の励みになっております。子ども達が将来自立し、社会の中で活き活きと過ごせるよう、共に足並みを揃え子ども達に関わらせて頂ければ幸いです。今後とも宜しくお願い申し上げます。」

(カワムラ)「なるほど、出席認定が子ども側の励みに。逆に言えば出席していない後ろめたさで追い打ちをかけられるケースもあるのかも。大変勉強になりました。ところでフリースクールって保護者の方々にも知名度がもっと必要だと思うんです。保護者の方々に知ってほしいこと、何かありますか?」
(松下)「フリースクールには現在公的資金の補助が無く、運営には非常に苦労しております。その為、至らぬところが多々あり、環境的にもご希望に沿うことが出来ず、ご迷惑をお掛けする事があるかもしれません。ですが子ども達1人1人に真剣に向き合う姿勢だけは、スタッフ一同強く持ち合わせております。ろ~たすが、"子ども達が誇りをもって選択できる場所"を目指し、日々精進してまいります。」


(カワムラ)「大変勉強になりました。ありがとうございました!」


他にも聞いてみたいことがある方はお知らせください!

ろ~たすさんのホームページを見たら、コロナ騒動でオンラインまで始めたようです。大変熱心な方ですね。

他に質問等のある方はご連絡ください。すべて追記してまとめますんで。
今後もこんな感じで様々なフィールドの臨床家や臨床現場の声を発信していきたいと思います。取り挙げてほしい施設等あれば連絡ください。



 

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みんなラボ(地域障害児教育研究会)のプロモーション動画を作りました!無料版なので広告が入っていたり、音が跳んでいたりすることは大目に見て下さい!内容を見て下さい!(笑)

 

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