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リチウムイオン電池

2019-10-17 11:20:22 | おしらせ

先日 ノーベル化学賞の受賞が決定した旭化成名誉フェローの吉野彰さんですが、とてもおめでたい話でした。 

日本人のノーベル化学賞受賞は9年ぶり、8人目の偉業を成し遂げた吉野さん。受賞理由は「リチウムイオン電池の開発」


当店で取り扱いのある電池は「リチウム電池」受賞理由は「リチウムイオン電池」何が違うのか気になり調べてみたところ・・・

『リチウムイオン電池が開発される以前の充電池は電力がゼロになる前に充電をすると劣化してしまうものだった。しかし1985年ごろ、いつ充電しても劣化しないリチウムイオン電池を吉野さんらが開発した。電池の寿命が延びるだけでなく環境にも優しいリチウムイオン電池は現在ガラケーやスマートフォン、ノートパソコンやデジタルカメラなどの電子機器、電気自動車や航空機の動力源としても使われている。』

なるほどリチウムイオン電池は繰り返し充電が出来る電池のことで劣化せず、環境にもやさしい電池ですね。

では「リチウム電池」と「リチウムイオン電池」の違いは 以下ミカドONLINE様から引用しました

同じリチウム電池でも名前に「イオン」が付いていない電池と、「イオン」が付いている電池では用途も見た目もしくみも大きく違います。

簡単な区分では、単にリチウム電池という時は、使い切りタイプの電池で一次電池と呼ばれるものを指す場合が多いのですが、電気店に行けば単体として売っている電池なので、見た目も種類も用途も乾電池と同じです。もっとも広く使われているリチウム一次電池は正極に二酸化マンガン、負極にリチウムを使った二酸化マンガンリチウム電池で、中でも普及しているコイン型リチウム(CR系)一次電池は、時計、電卓、小型電子ゲーム、ICタグ、ICカード、各種メモリーバックアップ、電子体温計、キーレスエントリー(車載用機器)、電子手帳(PDA)、LEDライトなど、様々な小型機器に多岐にわたって用いられています。

金属の中で一番陽イオン化傾向が大きいリチウムを電極に使うと高い出力電圧を得られます。そのため通常のマンガン乾電池の交渉電圧が1.5Vなのに対し、リチウム一次電池は3Vです(1.5Vの製品もあります)。また、金属の中で最も軽いので重量当りの電力容量も大きくなり、電池の残量が減っても電圧が下がらない、自己放電が少なく長期保存に向く(10年経過しても90%の容量を維持)という特長があります。

ところが優れた特徴を持つリチウム電池ですが、水や酸素に対する反応性や、充電後にリチウム電極に樹枝状の結晶ができる問題など、リチウムを充電可能な電池の極材として使うには課題が山積みでした。

そこで、リチウムを金属として極材につかっているリチウム一次電池(使い切り電池)の発想から離れ、リチウムの化合物や酸化物などを極材につかって、リチウムがイオンの状態で正極と負極の間を移動できるようにしたのがリチウムイオン電池です。このアイデアによって、初めて充電可能なリチウムの二次電池が可能になりました。そして携帯電話やパソコンやカメラなどのように繰り返し充電して使う精密機器に使われるようになりました。

そのため、それまでのリチウム一次電池(使い切り)と区別して、リチウムイオン電池(充電可能な二次電池)と呼んでいます。リチウム電池は名前に「イオン」が付くか付かないか、で見た目も用途も仕組みも違うんです。

引用ここまで

いろいろ難しいですが、充電可能か否かが決定的な違いのようです。では時計とは何か縁ないかなと調べたら

シチズン様ホームページより引用

1995年には、リチウムイオン二次電池を採用することで、フル充電で6ヶ月間駆動できるモデルを開発。現在の『エコ・ドライブ』につながる金字塔モデルが誕生しました。

引用ここまで

ソーラータイプの2次電池は『リチウムイオン電池』でした。身近な所でノーベル賞の恩恵受けていたのですね。

電池のことは調べると非常に奥が深くまた知らないことも多くて調べるきっかけくれたノーベル賞と吉野彰さんには感謝です。

機会あればお客様にもお伝えしようかと思います


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