修理のご依頼品の中には部品が紛失しているものも稀にあります。
今回は『機留めネジ・板』がありません。機留めネジ・板はムーブメントとケースを固定するために必要な部品になります、2ヵ所で留めることが一般的です。今回のご依頼品はこの機留めネジ・板が1ヵ所しか付いていませんでした。1か所では意味をなさず長期的にみると片側だけ固定し反対側が多少ガタツキがでる状態になります、ダメージが片側だけに寄るので1ヵ所留めはあり得ない手法だと思います。
画像2時位置と8時位置のくぼみと穴が機留めネジ・板の入る所です
大きさはネジ山が1㎜程度のネジです
ネジ合わせは、ネジ山径、ピッチ、長さ等いくつかの条件を満たすモノ探します
機留め板も同様に穴径や縦横長さを気にして探します 板はネジと比較するとヤスリ掛けなどの加工がし易いので、ネジよりは多少の誤差は気にせず合わせ部品探します
合うもの見つかりました
2時位置は今回「合わせで見つけたモノ」
8時位置は「元々の純正品」です
大差無さそうです。
この探す作業も、「パパッ」とすぐ見つかるときもありますが、全然見つからない時もあります。
なかなか見つからない時は、全く別の作業をした後に探したり、翌日に探すと意外と見つかったりします。
不思議です。