昨年2021年12月26日に縁あって朝日新聞東京版にて掲載されました。
その後、多数のご来店とご依頼頂き忙しくさせていただいております。
掲載から2ヶ月経過しましたが、修理依頼は継続して頂いております・・・
新聞掲載キッカケで「きっと混んでいるだろう」との予想の元、現時点での郵送ご依頼です
また当店ホームページ上にて掲載の経緯も載せていますので、そちらを読みご来店のお客様も増えているような気がします
新聞をご覧になってのお客様は、「以前断られた」「諦めていた」「思い出深く処分出来ない」「機会があったら何とかしたい」「大切なものなので信頼できそうな所を探していた」「おたく(当店)で無理なら諦めることが出来る」等々非常にありがたいお言葉の数々に恐縮しております。
地元のお客さまも「新聞見たよ~」「おめでとう」「すごいね~」「知っているお店が掲載されるのは嬉しいね」とお声かけ頂き、感謝しかありません。
折角の機会ですので印刷したものをお客様にお渡ししています。
修理品の数が普段とは比較ならない位になってしまい、管理方法の変更や定期的な確認作業で、「お約束」を守るよう努めていましたが、どうしてもお約束に間に合わない依頼品もありました
機械式時計に関して納期延長のお願いすることが多くなってきています。機械式時計は修理後の確認作業(動作時間・ゼンマイの巻き具合に拠る歩度の変化確認と緩急針に調整)が多く、すぐ結論付けが出来て改善するという代物でもないので日々少しづつの調整となります。クオーツとは異なり「調整」作業に苦労する場面も多くなってきています。
先日そのような申し訳ない事になったお客様複数に事前に納期延長をお伝えした所、みなさん快く「大丈夫ですよ」と優しい言葉頂き恐縮しております。
既にお渡し出来ているお客様もいる一方で、まだまだ時間のかかりそうなお客様もいらっしゃいます。
通常営業時より急いで作業はしたいのですが、昨月はお客様も多く日中修理作業進捗はあまり良いものではありませんでした。その分夜間に修理を行いフォローは出来ました。
修理作業において大切なことの一つに「依頼品寿命延長」があると強く感じているので、「急ぐことを理由に軽い修理はしたくない」と考えています。「普段より工程を省いた修理」「確認作業を怠る修理」「内外装洗浄を怠る修理」通常よりも納期短縮は出来ますが、それではお客様との「縁」が切れてしまうような気がしてなりません。
『やれる限りのことをして』結果が伴わなければそのようにお伝えします。
修理作業は『作業してみないと結果がわからない』『最終的な結果はクオーツであれば電池寿命だったり、機械式であれば動作時間や歩度で判断すること』ですぐに結果が出るものでもなく、お客様と共に時間を経て結果がでる所ありますが、出来る限りの作業をした上で不良がでた場合は私の力量不足になります。そのようなことにならないよう、ひとつひとつ丁寧に作業していこうと思います
「ずれない時計、つまんない」 持ち主と共に時を刻む時計店の親子:朝日新聞デジタル
今年も12月31日まで店を開け続ける。東京に出稼ぎに出た父親が年末ぎりぎりまで働き、子どもに時計を買って故郷へ帰っていく――。そんな年の瀬...
朝日新聞デジタル