先日お客様からのご依頼品に
こちらのメザマシ時計 動力は電池ですが、テンプにて調速します。
いつ頃の商品か調査しましたが、クオーツ搭載以前の商品と情報があったのみで詳細は分かりませんでした。多分1960年代頃と思われます。
お客様から「電池いれても動かなくて放置していたのを見つけたのですが、ちょっと見てほしい」とご依頼。
当方でも電池交換実施しましたが、動作反応は見受けられず、電池接点部に液漏れ跡がある事、経年劣化による配線断線の可能性も高い事、また仮に動作しても電池寿命に問題発生の可能性高い事をお伝えした所、「そちらで処分してくれますか?代わりの目覚まし購入していきます」とお申し出ありました。
上記経緯にてお客様から頂いた時計です。
折角の機会なので分解掃除を行ってみようと挑戦しました、こちらの商品への修理経験値はほぼ”0”です。まずは外側のケースを外しますが、経年劣化のため、プラスチック自体に粘りが無く、少しの移動で折れてしまいそうです。
↑画像下部のモーターはメザマシ部で回転して左上部の鈴を叩き音が出ます
全体の汚れやほこりは全体的な感じです
ムーブメントの傷みと汚れも散見され、また電池接点部は液漏れがひどく配線へのダメージもありそうです
状態が非常に悪くまたプラスチック部品の強度に対しても信用が置けない状況でしたので、今回は細かく分解はせずに組み上げたまま洗浄を実施しました。私は「丸洗い」と呼んでいます
ベンジンに浸した状態で注射器で吸い上げたベンジンを吹き付ける、また細めの毛ブラシで歯車カナをブラシ掛けする作業にしました。
通常時よりも作業時間がかかり、かつ分解していないので洗浄効果も薄目です
洗浄後、数時間乾燥させ、電池に直接配線を当てた所、動作し始めました。
今回の作業はココまでにしておきます。
今後の作業で無事修理終了した場合、その2にて紹介します。
記事が無い場合は「上手くいかなかったね」と思って下さい(笑)
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