「弓カン」と呼ばれる部品です。
ケースとメタルバンドの間に入り隙間を埋め、ケースとバンドの一体感を生み出します
下部画像は今回使用に弓カンではありません
こちらご依頼のお客様は、以前にも同様の加工を承りお渡ししました。
出来上がりに満足頂いたようでリピートでのご依頼。同じお客様から同じご依頼を受けることは非常にありがたく嬉しい事です。
サイズ調整はほとんどが手作業になります。基本ヤスリ掛けを行います。削り作業とケース合わせを繰り返し行い、少しずつ良い状態に持っていきます。結構根気のいる作業ですね
また角度調整もとても重要な要素です。ケース形状に準拠する形になります。段差が発生しないように「少し角度変えて」「ケースに合わせて」を繰り返します
サイズ合わせと角度合わせ、この作業を2つの弓カンに施します
「あと少しでピッタリ」から「ピッタリ」に合わせるのが毎回苦労しています。
こちらが完成品
今回の場合、弓カン中央部に凹みがありますが、持ち上げると隙間が発生し恰好悪くなると判断しました。またべセルで隠れるので目立たないもの良かったです。
弓カン中央部はツヤ出し両側面はツヤ消しの再仕上も実施。
何かと時間が掛かる作業ですが、急いで作業すると良い事は何も無く、焦って失敗したことも複数回あります。
「今日はココマデ」と区切りをつけ数日に分けて作業すると、見えていなかった部分の発見もあり、結果キレイな出来栄えに繋がる事も多々ありました。
上記理由から、1か月程度の期間を頂戴し、ゆっくり丁寧な作業を心掛けています。
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