先日ご依頼の電池交換の際に、珍しいお品物を見つけましたので、ご紹介します。
依頼品は文字板に『 Tiffany & Co』の文字、『ティファニー』のクオーツでした。
そのまま作業していると、時計のムーブメントには『モバード』の印刷
「あれっ」と思い裏蓋見ると『モバード』の刻印
「ん~ どういう事だ?」と思いながら
「なぜ文字板にモバード表記が無いのか」
「わざわざ文字板だけ変更する必要もないだろう」
「ムーブメントとケースはモバード、文字板はティファニーってことはモバード改造品?」
など色々考えてしまいましたが、お客さまには先述の状態と『ダブルネーム』の可能性があることお伝えしました。
その後調べてみた所
こちらは手巻の時計ですがダブルネーム発見しました。
さらに調べた所、
1950年代にティファニーがブローバに買収されたことがあったようです。(ブローバのダブルネームが多いのはこの為である)。その後、他社スイス時計メーカーから時計自体を購入し、ティファニー自ら下請業者にダイアル製造を依頼しティファニーとして販売していた商品が存在します。しかし、ダイアルだけがティファニー製である為、そのダブルネームの希少性、人気性からも偽物も多く、鑑定が難しい物が多いようです。
とありました。なかなか難しい問題ですね、真贋となるとなおさら難しくなりそうです。
今回のご依頼品はクオーツでした。
そのような条件の商品を見つけること出来ませんでしたが、ティファニーとモバードの関係性から考えると本物のような気がします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます