智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

家物語7、LDK、いかに広く見せるか?

2013年09月30日 | 家の設計、インテリア
住友林業のプロのカメラマンが、2年前に、広角レンズで撮影。

住林の住宅フェアで、拙宅は「埼玉県S邸」で紹介され、

家具屋もプロが家具を撮影し、自社作品として紹介しています。


広さは有限で、物を置き始めると、狭くなります。

ソファーや椅子は、足に幕板のない、座面下が空いているタイプで、

ダイニング窓下・ボードも、浮かせて、床との間に空間を設けています。

こうすると、視界の中で床が連続し、広く見えます。


上記写真は、玄関広間からリビングの扉を開けたところ。

居間と食堂と台所が一体のLDKですが、工夫した点は、キッチンを目立たせない。

部屋に入る来客者は、ソファーやTV、テーブルに目が行って、

右手前のキッチンの存在に、まず気がつきません。


現在、私の普通のカメラで、リビング奥からダイニングに向けて、

ダイニングテーブル、白いカウンター、壁の奥に換気扇など収め、

キッチンのゴタゴタ、凸凹を目立たせないようにしました。


木造軸組み工法では、「平」ではなく「勾配」天井の場合、

3*4間=12坪=24畳が、柱が無くて最大の広さ と設計に指摘されました。

それで、天井を支える構造を入れてL字型の空間にして、広くしました。

結果オーライで、正方形や長方形より、場面変化があって良かったです。

天井も2.6m高から3.6m高まで上がっていますが、

勾配が緩くても印象が薄くなり、急だとキツイ印象になり、これが程好いです。


材は無垢で、床は桜、天井と扉は米松、家具はケヤキです。

全体が協調して、ある物が強く主張することがないよう、調和に気を配りました。

「屋久杉、イタリア●●産大理石」など、豪邸では随所に自慢の品物がありますが、

私達の望むところではありません。

オーケストラのハーモニーのように、全体の調和を求めました。

ですから、「何か」に視線が止まらず、リラックスできます。


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