家で一番偉いのはお父さんなの？

昨日のこと。夕飯を食べながらいつものように娘とおしゃべり。すると娘から「ねえ、ママ、家で一番偉いのはお父さんなの？」との質問。「ん？？？」なんとも答えようがなく「どうして？」と聞き返した。

「今日さ、『うちで一番偉いのはお父さんでしょ』って、友達が言ったんだ。そしたら、他の友達も当たり前のように『うん、そうだよね～』ってうなづいてるわけ。えーそうなの?って思っちゃった。お父さんが偉いとかお母さんが偉いとか、今まで考えたこともなかったから。」

「できる人が出来ることをする」といってずっと父も母も普通に働いて暮らしてきた我が家だから、生まれた時からそんな家庭で育っている娘にとっては「父が家族の中で一番偉い」という「当たり前」の考え方にカルチャーショックを受けるのも無理はない。

「どう思う？」
私は娘に聞いてみた。
「出来ることを出来る人がすればいいんじゃないの。だって、得意なところも違うし。どっちも偉いでしょ。」

・・・。
恐ろしい。
娘の言葉を聞いて、その通り！と思ったものの、子どもって親の影響をこれほどまでに受けるんだと思ったら、ちょっと怖い気がした。昨日書いたブログ「とんさんが結婚できる確立」とも関係するのだけれど、そもそも私がこうしてひとりでいるのは、こんな価値観が少なからず影響していると思うからだ。私は男女という性別でどちらが偉いなどと思ったことはない。稼いでお金を持ってくる男性が偉くて、家庭で家事や子育てをしている女性がその次などとは思わない。女性が外で稼いできたら、男の面目丸つぶれ、そんな考えは寂しいなあと思う。働く女性が、家庭にいる女性より偉いなどと思ったこともない。私は、これからの世の中、夫婦や家族が力を合わせて家計も子育ても分担し、幸せな暮らしを作っていけばいいんじゃないの、と思うだけ。そのバランスは、家族によってみんな違うでしょ～。

そこで、娘の質問だ。「家で一番偉いのはお父さん？」
確かにな～、と思ったりする。
夫婦もやってみたし、恋愛もしてみたけど、男の人と付き合ってみると気がつく。「お父さん、あなたが一番偉い！」という環境が作れたら家庭内平穏で丸くおさまるんだろうな、って。私のように、「できることを出来る人がやればいいんじゃないの、夫婦や家族が力を合わせて家計も子育ても分担し、一緒に幸せつくろうよ～」などというやり方は、穏やかな日ばかりではすまないから結構大変。ただ相手の話を聞いてあげたり、時にはケンカもしながら話し合ったり、そうしてお互いの違いを認めて、共感したり。そんな作業って、ほんとに大変だよ。ずっと一緒に、もっと幸せに、もっと支えあって暮らしたいから話し合いたいのにね、なかなかそうは行かない。

そんな私の場合は、「君はひとりで生きていけそうだし、僕なんて必要ないでしょ」ということになり、「僕が守ってあげないといけない人」のところに男をわざわざ送り出したりしてしまう。あー、不器用だ。自分に正直に生きるためには、こんなにも大変なのかと実感してます・・・。

私の話はさておき。
娘が結婚する時代には、男性も女性も、自分の考えをきちんと話して、聞いて、認め合って、お互いがお互いの人格を尊重できるそんな世の中になっているといいなあ。私のように体当たりで苦労しなくても、お互いが自分自身を大事にしながら愛する人と幸せに暮らせる世の中であってほしい。心から、そう思う。すごく当たり前のことだと私は思うのに。なかなか、進まないんだね、男女共同参画社会ってのは。

【今日の名言】
『傷ついたのは、生きたからである。』　高見順

【写真】今年もよろしくお願いします！
お久しぶりです～。新年に「今年もよろしく！」と、あいさつメールで使用したとんさんの写真。この後、お雑煮を作ったのさー。

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