埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

そういえば私、女性の起業コンサルタントだった

2006-02-06 16:23:39 | ライフ&ワーク
昨日、さいたま市と内閣府の女性若年層就業促進ジョブカフェ連携事業「女性のための起業講座」交流会に参加した。2月の18日、起業体験を語るパネルディスカッションがある。私はその司会兼パネリスト。交流会では「先生」とか呼ばれちゃって(やめてくれ~)いろいろと皆さんの質問を受けた。あ、そういえば私「女性の起業コンサルタント」だった。

忘れてた~。
女性の起業には、男性の起業と異なる壁がいくつもある。私を見れば分かると思うけど!中でも、夫・親・子どもといった「家族」の問題は大きい。もっともっと大きいのは「自分の気持ち」の問題。女性が起業を考える時、「家族」に協力者はいないと覚悟しないといけない(そのくらいの気力が必要なのさ)。仕事をしていない男性に「なぜ仕事しないの?」と聞くのと同じように、女性には「なぜ仕事するの?」という言葉が降ってくるわけ。ここに「家族」が絡む。「なぜ、小さな子どもを預けてまで仕事をするの?」。何度も何度も言われるのさ。家族を犠牲にしてまで、子どもを放っておいて、そこまでしてなぜ仕事をするのだ、そんなに仕事が好きなのか、自分のことばかり考えて、家事はちゃんとやってくれetc。多分、男性だったら言われないでしょ、こんなこと。そうでなくても自分で事業をするということは大変で、明日の不安で押しつぶされそうになるのに、追い討ちをかけるように「良い母親でない」「良い妻でない」「いつまでも結婚もしないで」という精神的プレッシャーをかけられ、仕事さえ辞めたら得られる「あたたかい家庭」(←このイメージは幻想なんだけど)を目の前に用意されるのだからなかなか事業が続かない。

それでも、やり方はあるんだじょ。
私は居心地の良いワークライフバランスの中で子育てしながら仕事もしたい、豊かな人間関係も築きたいという欲張り派だからそれを実践してるの。「とんさんは離婚したんだから、家族より仕事を選んだ」なんて言う人もいるけど、そりゃ古い。ははは。もと夫は昨日も会ったけどとても良いパートナーとなった。夫の親のことは今でも尊敬してる。娘は休みになったらおばあちゃんとこに遊びに行くと言っているし、あちらも私にも遊びに来いといってくれている。私はお母さんとは飲み友達だから、もと夫抜きにもと母のところに友人として遊びに行く。楽しみだ。これを「姑」などというから面倒なことになる。私はその人が好きなので付き合っている。いいじゃないかそれで。田舎暮らしを楽しみ、都市で仕事をする。地域の人とあいさつを交わせる関係であり、子どものお友達とも友達で、学校へも時々出かけて行く。

つまりさ、あたたかい家庭も、仕事も、人との良い関係も、自分が多くの人との関わりの中で作り上げるしかないのさ。「これがあたたかい家庭です」「これが成功した事業者です」「これが良い生き方です」などという答えはないのだよ。言っちゃえばいい「私は私の人生の成功者です」って。

女性も男性もまわりと関わりながら「生きていく」ことに変わりはない。人と人が尊敬しあって生きていけることが一番だと思う。そんな自分になるために、私は女性の起業についてはお話したいことがたくさんある。自分はどんな形を作れるのか、その糸口を見つける方法を知っている。だから、女性の起業コンサルタントとしてアドバイスしていたのだ。ほー、そうだった。ここ1年ほど自分の事業が忙しくて休んでいたので忘れてた!

昨日久々に受講者から、「とんさんが作った起業のための自己分析チェックシートが欲しい」と言われてドキっ!考えてみたら、今までにそうして何人の人が仕事を始めたことだろう。やるかね。どうやら家庭も自分の人生も大事にしながら女性が仕事をせねばならない時代になったようだから。

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4 コメント

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起業にあって、 (輪太郎)
2006-02-06 21:33:02
起業するには、家族の協力は絶対だと言う。

私は、そう思わない。



家族が反対したら、「はい、辞めます」ぐらいの

気持ちだったら、最初から言うなって。



自分が諦めない限り、失敗はないのだ。

諦めたときが、失敗なのだ。



うまく行かなきゃ、作戦を変更すればいい。

何度でも変更すればいい。



と自分に言い聞かせて頑張っています。

生活費は退職金、それを使い果たしたら、



また作戦変更を考えます。

どんなに家族が反対しようとも絶対に諦めん!



とんちゃんの人生観に共鳴します。

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諦めた時が失敗 (とん)
2006-02-06 23:11:49
その言葉、いただき~!



ほんとにそうだよね、りんさん。「ほんとにダメかなー」と思うことってある。そんな時「経営者は決断が肝心」などというセミナーで聞いた言葉が頭をよぎる。やり続ける判断、実は難しい。



さあ、どうする!



それを諦めずに続けるのか、辞めるという判断をするのかどんな時にも使える答えなんてないのさー。「続けない」という決断が正解の時もあれば、何としても続けるべき時もある。それっさ、経営者の勘だよね~。



ところが這いつくばってでも手を伸ばすべきところと、手を引くべきところの判断ができない人が実は多いんじゃないかと思う。あ、これは社長さんの取材などをしていて感じたこと。



やるべき時、これはもうどんなに辛くても泣きながらでもやるんです。諦めたらそこで終わりだからねー。これ、私は娘を見ていて確信した。



子どもが諦めたら、赤ちゃんのままだもんね。子どもは起業家と同じくらいチャレンジャーで前向きです。だから私は子どもたちが大好き!



信じること、やりたいことは諦めずにやりましょ!
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全くそのとおりです (therme)
2006-02-06 23:24:22
 私は起業家ではないですが、日本の社会はまだまだ子供産んだら仕事やめるんでしょ、的な世の中だと思います。

 私の行っていた大学病院は託児所があるのに看護師さんの子しか入れないというわけのわからないルールがありました。 医者の子は入れてくれないので、子供を産んでも大学で働きたい女医さんは病院と反対方向の託児所(しかも時間が不規則なためほとんどが無認可のところ)に朝早く預けてから出勤ということをやっていました。

 今女医は全体の40%を越えています。大学病院で託児所を用意してもいいようなものなのに、これでは優秀な人材でも大学に残れないという人が出てきます。かく言う私も子供を産んで、両親もそれほど近くにいるわけではないので預けるところがなく、結局大学には復帰しない道を選んでしましました。 根性とやる気があれば続けられるというかもしれませんが、その前に、社会が子供を持つ女性が働きやすくなるように変わらないとダメだと思います。そういう対策をあまりしないで少子化、少子化と騒いでも何の解決にもまりませんよね。

 ちょっとずれたコメントになってしまったかもしれませんが、とんさんの意見は最もです!! これからも女性の起業家のためにがんばってください!
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えー! (とん)
2006-02-07 14:14:32
信じられないー。看護士さんはいいけどお医者さんがダメな院内保育施設だなんて!考えられませんー。



少子化だから子ども増やせ、働き出が減ったから女性も働け、子どもの教育は家庭からetc。あのさ、矛盾だらけ。看護師だとか医者だとか、女性だとか男性だとかいってる場合じゃないでしょ。そうでなくても問題が山済みなんだから、これからのために手を取り合ってみなで解決していかないとだめなのに。きちんと仕事をしたい人が仕事ができるような環境を作ることは本当に大事。



あー、また怒ってしまった・・・。



縦割り行政のひずみがこういう矛盾につながってるんだろうなー。多くの人が生きにくい世の中であることは実感しているでしょーに。なぜ変わらない?



今日の国会審議を見ていてもあきれたけれど、肝心な「この国の進むべき方向」をあいまいにしたまま口先だけでとりあえず慣例のまま物事が進んでいくようでたまらない。後ろ向きな言葉遣いでまとめていく報道も情けない。



あーあ。

もう重箱のすみをつつくような議論はいいよ。この現実を何とかしましょう。若くて全うな政治家はいないのかー!いやいや、私たち一人ひとりも自分の1票の重さをもっと考えるべき。



朝から紅茶しか飲んでいないのでお腹がすいた~。次の「怒り」のために、燃料を補給しておきますー。
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