埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

自分のルーツ

2015-09-23 18:38:27 | ライフ&ワーク
今年の春、催事をきっかけに紺屋さんに出会った。
埼玉羽生で178年も続く老舗の中島紺屋さんとの出会いは、私にとって感動的だった。

一言でいえば、私の価値観にスポッとはまった感じ。
王子様がシンデレラを探し当てた時、まさにシンデレラが靴をはいた瞬間を見た!みたいな感じだったの。やっと見つけたよ~(感涙)みたいな。

そして、まさかまさかの展開に。
2014年の4月に大宮盆栽村にオープンしたわが店舗「まめぼん亭」。2015年6月には藍染めの染め直し&販売を行う店としてリニューアルした。そして、先日。浅草松屋さんで藍染め商品を販売。その催事をきっかけに私がコーディネートした藍染めの新ブランドが立ち上がる。

出会い。そして、直観。

ちょっと待てよ?
なぜだ???

と考えて本日のブログ投稿と相成ります(笑)

日本の美しいものが大好きな私。日本的な美しくかわいいものに囲まれて暮らしたい、それが私の変わらぬ願い。だからこそ、紺屋さんに出会った時、その美しさに泣けたのだと思う。

ずっと思っていた着物ぐらし。
日常的に着物を着たかった私、娘の成人式をきっかけにようやく行動。着物を買い着付けを習い。帰宅後は浴衣に着替えて過ごす日々を送っている。

3年前に始めた米づくり。
泥だらけになり、雑草と向きあう。空の美しさ。青々とした稲の美しさ。水のきらめきと風の心地よさ。田植えの後の水田も、稲刈りの後も。季節の移り変わり、その時々の美しさ。すべてが私の心を揺さぶる。

どうして?
私は今、そういう自分を素直に受け入れて生きていこうと思っている。そして、そんな生き方ができる場所を探し、感性の趣くまま共に生きたいと思える方々と交流を始めたのだ。


昨日、帯を買いに行った。
その時に対応して下さった方の言葉から自分の行動の源に気がついた。
「今まで、着物を着たことはあるの?」
「自分で着たことはないです。ただ、母はいつも着物を着ていました。私もお茶を習っていたのでお茶会の時は着物を着せてもらっていました。」
「あ、じゃあ着たことがあるのね。」

…。
何気ない一言。けれども、そうかー!!と思った瞬間だった。
私が日本の美しいものを感覚的に追い求めるのは育った環境からか。私が今追い求めているのは、すべて経験していることだ。

三味線の音を子守唄に、着物を着た大人を日常的に見て育った。
夏になると浴衣を仕立ててもらった。
茶道や華道を習い、先生方の影響を受けた。
お茶会の時にも、お茶会用に着物を仕立ててもらった。
(なんて贅沢なー!!!)

お茶室の掛け軸、お道具一つ一つをお客様に合わせて整える。季節を感じる。着物を選ぶ。花はまさに季節のもの。そんな環境は12歳まででその後は全く縁もなく過ごしてきたけれど、こういうことが私の価値観を形成しているのだろう。田んぼを飛び回り、春にはレンゲの首飾りを作った。稲刈りの後、刈り終わった後の稲を踏みしめた時の「シュッ」という音、足に伝わる感触が今も思い出される。

こうして私が出来上がった。
その後の人生、日本文化や自然に触れることもなく過ごしたにも関わらず、私は今、自分の価値観に沿って生きようとしている。大事なんですね、子どもの頃の感覚。実感。

これが、私のルーツです。
このようにお金をかけて育てていただいたことに感謝。
この経験、だいじにします。

追伸:
だから、いい加減なものが許せないのかー(笑)


【写真】
まめぼん亭1周年記念として行った藍染め体験で。皆さん思い思いに染めていらっしゃいました♪次は11月7日(土)です!

有限会社E-スタヂオ
まめぼん亭

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