埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

コミュニティビジネス

2005-01-16 01:33:06 | ライフ&ワーク
今日、NPOフォーラム2005という催しがあった。私は「女性がつくるコミュニティビジネス」という分科会に出た。コミュニティビジネス実践者の女性たちの話を聞きながら、「事業をすることの意味って一体何だろう」と考えさせられた。

ワーカーズコレクティブという形態で、お弁当販売をする事業体。「添加物がたくさん使われている、揚げ物が多く野菜の少ない市販のお弁当に疑問を持つ。自分たちでよいお弁当を作りたい。その思いから開業。素材は地場の野菜を使った地産地消。野菜くずは畑に返して再利用する。現在、年間売り上げ高、1千5百万円程度。しかし、仕入れコストが高く仕入れで50%程度の経費がかかり、働く人の人件費はひとり月平均4万円程度だという。

とてもすばらしい理念をもった事業だ。それを実践しているのだからなおすごい!
だからこそ、続いて欲しいと願う。しかし賃金が低いために若い人が入ってこない、男性が入ってこない。このままでは、せっかく地域に定着した事業が、設立者の代で終わってしまうと心配されていた。賃金を上げる工夫をしているのかと尋ねると、「していない」という答え。意外だった。理由は、多くの女性の「夫の扶養の範囲内で働きたい」という思いが、売り上げをアップするような事業展開につながらないひとつの理由だという。無理をしてまで働きたくない、という理由もあるそうだ。

もっともっと参加する人が増えて、事業が大きくなれば、もっともっと良い「食」環境ができるし、循環型の良い社会システムができるのに~。無理してお金を稼ぐ必要がない人も、無理をしてもお金が欲しい、という人も働ける事業体になって欲しいと思った。がんばって欲しいなー。
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