埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

村上龍さんに、会っちゃいました!

2006-07-10 10:30:35 | ライフ&ワーク
4月9日の日記に「今年会いたい人」として書いた村上龍さん。ちょうど3ヵ月後の7月9日、会ってしまいました~。思っていたとおりの人でした。埼玉県地域労使就職支援機構(厚生労働省委託機関)主催の講演会『「13歳のハローワーク」が伝える仕事とは人生とは』に行ってきたの。

私が信頼するスタッフみきちゃんが「社長、こんな講演会があります」と情報をくれたのが先月初め。今年、村上龍さん、安藤忠雄さん、小栗公平さんと会いたいと思っている私。何とかして、なるべく近いところで村上龍さんに関わりたいと思った。ただ、講演会に申し込んでもおもしろくないなーと思っていたところたまたま協賛団体の代表者とお会いする機会に恵まれ、「何でもやります!スタッフで入れて~」とお願いしちゃいました。で、スタッフ参加が叶う。

1300名もの定員の会場。
スタッフならなおさら、サインをもらうとか、直接お会いすることも無理だろうと割り切った私。とにかく自分の与えられた仕事をこなすまでと開き直り、当日のクレーム対応係を務めた。そうしてひと仕事終えて、埼玉会館大ホール2階の遠いところから村上さんの話を聞きました。

残念ながら、全体的には期待はずれの内容・・・。
キャリアカウンセラーの小島貴子さん、上田きよし埼玉県知事、そして村上龍さん。私が聞きたかったのは、村上龍さんの仕事観、人生観であり、その理由とそのカタチはどうしたら実現できるのでしょうかねといったところ。誰でも語れる一般論でなくて、村上龍さんだからこそ語れる「仕事感、人生観、教育問題、家族の問題」であり、そのためには地域社会や行政にどのような取り組みが考えられるのか、といったところだったんだけどなあー。それが聞き出せなかったことは本当に残念。私は村上龍ファンだから、彼が述べる「経済合理性と教育の問題」というあたりをもっと掘り下げて欲しかったのよ~。

まあ、しょうがない。

しかし、ふふふ。村上さんのお話を聞いてよかった~。村上龍ファンの私、自分にとって、もう最高の言葉を3つほど聞きだしちゃいました。ククク。(←ひとりで満足してるの!)

一つは、安藤忠雄さんのこと。
村上さんのお話に「建築家の安藤忠雄さんと話しててね」という、部分があったの。もう、飛び上がりそうに嬉しかった。やっぱりね~。私が4月9日のブログに、今年お会いしたい3人の名前を上げてその理由は「働くことや生きていくことについて価値観が共有できるんじゃないかと思うから」と書いた。やっぱり、安藤さんと村上さんはお友達なんだ!そう思ったらすごーく嬉しかった。私も仲間にはいりたーい!話したい、話したい!!私の見る目は間違っていなかった~。

二つめは、感覚を育てることの大切さ。
つまり、理論で話しても理解できないことって世の中にたくさんある。それは「そういうもんなんだ」と理由もなく感覚で受け止めることでしかないこと。そういった感覚は「勉強」して身につくものではなく、遊びのような一見無意味なものの中でしか身につかない。それを身につける場所が必要という話し。

三つ目は、親も先生もいらないという話し。
ハハハ、村上さん、そうは言ってないかー。私の主観がかなり入ってる?!もうちょっと丁寧に言うと「感覚」を身につける場所には、親も教師もいらないってこと。誰かが教えるのではなくて、子どもが自分で考え、工夫して、行動していく中でしか身につかないものなのだよ、ということ。村上さんは、「人は余白でしか考えない」という言葉で説明されていた。そう、ほかの部分では役割や目的が決められてしまっているのでその通りに動くしかないからだ。そんな場所を子どもたちに与えてあげているか?「場所」ってのも、「空き地」とか目に見えるものだけじゃないんだけどねー。心の中の「余白という場所」も含めてだよ。それに対して上田知事、「埼玉では体験学習の時間を増やしました」だって。ちょっと違うんすよー。

あれこれ言いたいことはあるけれど、私は村上さんに共感しまくりました。
ユーモアのセンスもよいし。いや、わざとじゃなくて、「こうでなければいけない」というカッチカチの社会通念に縛られていないんでしょうね。彼にとっては当たり前の言葉なのでしょうが、それが笑いを誘う。生きていることに余裕が感じられてとても良かった。いや~、やっぱり会いたい。もっと近くで話しを聞いてみたいな~。

最後に、スタッフとして私を使ってくださったKさん、
最高のひと時をありがとうございました!

【今日の名言】
『観念的に言えば、
 人間は論理を理解するようにできていない。
 人間は物語を理解するようにできているのだ。』
 認知科学者 ロジャー・C・シャンク

(『ハイコンセプト』ダニエル・ピンク著/大前研一訳 より)

【写真】講演会チラシ
村上さん、写真変えた方がいいと思う。
ご本人はもっとステキでしたよ!

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