ハチロー

「まったく、忙しい1週間でした。ふぅー」とか書いたこの間。娘は再び熱を出し2日間欠席、私は、「次」のために、始動！気がついたら2週間が過ぎてる～。きゃぁ～！

さて、先日のこと。午後の5時半過ぎだった。
「ママー（泣）、今どこ？」と娘から電話。
「浦和の事務所だけど。どうしたの？」
半べそで電話してきた娘に聞き返す。電話をしてくるのも、半べそなのも珍しい。
「ハチが部屋に入っちゃった。怖いよ～。」

・・・。ハチ？蜂？
「早く帰ってきて！刺される～！」
どうやら、洗濯物を取り込んでいる最中に、蜂も取り込んじゃったらしい。蜂嫌いの娘（蜂好きの娘ってのもいないか）、蜂を部屋に閉じ込めて別の部屋に避難しているのだそうだ。
「わかった、早く帰るから」
そうして、蜂退治のために急いで帰宅した。（といっても1時間近くかかったけど）

蜂が入った部屋は、ベランダのドアが開けっ放しになっていた。
とにかく急いで逃げて、そのまま何もできずにいた、という感じ。

「で、蜂はどこ？」
娘の指差す方向を見上げると、蛍光灯のわっかにとまっていた。

「動かないじゃん。電気消してみる？」
電気を消してみた。けど、動かない。なのでつけてみた。それでも動かない。そんなことを繰り返していると、蜂はブーンと飛んで天井に移動した。それからはじっとして動かなくなってしまった。

ほっとこ。
私は、蜂を捕まえるのも怖かったし、動かないから大丈夫かな、と思った。蜂に「ハチロー」という名前を付け、放っておくことにした。「ハチロー、じっとしててね～。」

夕飯を食べている時も、ハチローは動かなかった。
布団を敷いても、ハチローは動かなかった。
朝になっても、ハチローは動かなかった。
娘が学校へ出かけても、ハチローは動かなかった。

8時。
私が出かけようとすると、ぶーんと羽を鳴らしてハチローが飛んだ。
カーテンに止まった。
チャンス！
私は外に向かってカーテンをふわりと揺らしてみた。
ハチローはおひさまに向かって飛んでいった。

夕方、娘が帰宅。帰るなり「ハチローは？」と聞く。
「ん、飛んでった。」
「え。なんだ。」
ちょっと残念そうな顔をした。なんだ、ハチローに会いたかったのか。

【今日の名言】
『だいじなもの。命を愛しむ優しいこころ。』

【写真】畳に散らばる水銀。
昔ながらの水銀体温計。薬局から帰ると「ママ、体温計が割れた」とボーゼンとしている娘。危ないからこれだけは割るな！と言ったでしょうがっ！でも、せっかくなので、水銀の玉どうしを、ひゅんとくっつけて遊んじゃいました。掃除、大変だった～。

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