日本の現行政府当局こそ、いじめっ子の典型だ(その22）！

(その20)のコメント『尖閣、沖縄は死守すべき』への回答をはじめに。

『国防など、しょせんは人ごと』。　国防無策、無関心そして頭に来た時だけの野次馬根性丸出しの無責任な強硬論は、今に始まったことではありません。　飛鳥・奈良時代からの天然平和ボケです。　尖閣、沖縄を獲られれば日本の現在のシーレーンは、完全に封鎖されるでしょう（関所みたいに中国に通行料を払う方法もあるが）。　そうなると別ルートとして考えられるのが、グアム経由です。　ただし、輸送コストが相当かさばるので、原油などは今の5割高、場合によっては二倍以上に跳ね上がる可能性があります。　沖縄もとられれば、三世代100年は臥薪嘗胆でしょう。　国家予算の3割ぐらいは国防費に回し、もちろん社会保障費はほとんどゼロですが、人ごとを自分ごとにするには、これぐらいの荒療治が必要だと思います。　国防政策では最もまともな、『たちあがれ日本』、『幸福実現党』の国会での獲得議席を見ると、これでもゆるいかもしれません。　元、清両朝合わせて350年異民族に支配された漢民族の歴史を考えれば、日本も10世代臥薪嘗胆して、はじめて中国と丁々発止の外交ができるかな。　もっとも、中国が日本本土も獲る戦略として、沖縄をショーウィンドウとして厚遇すれば、五星紅旗を振りまわ天然平和ボケがいっぱい出てくるかもしれない。　恐るべきは、中国よりも日本の天然平和ボケではないでしょうか。

 

さて、三つめの食糧生産量だが、アジアとヨーロッパでは、主食の播種量が圧倒的に違っていた。　アジアの主食はコメ、ヨーロッパは小麦、そして、播種量とは、まいた種の量に対して収穫される量のこと。　15世紀ころの播種量は、小麦が約4倍程度だったのに対し、コメは20倍から30倍。　つまり、小麦は１キロ蒔いて４キロしか収穫できないが、コメは２０キロから３０キロも収穫できた。　品種改良、技術革新が行われた現在でも、小麦は20倍程度。　ちなみにコメは、130倍以上である。　しかも、畑作は毎年やると土地がやせてしまうので、１年使うと２年か３年休ませる必要がある。　同じ土地面積で養える人口は、10倍以上の開きがあった。

だから、アジアではヨーロッパとは比較にならない人口集中が可能であった。　そして同時に、稲作は麦栽培の何倍もの人手が必要だから、人口の集中は必要でもあった。

農民が集住していれば、中央から遠く離れていても、為政者は効率よく税を取り立てることが可能だ。　しかし、散在していれば、徴収コストの方が高くつくかもしれない。　主食の播種量と人手の違いが、農民の居住形態の違いを生み、封建制と中央集権という相異なる国家形態を生み出したのである。　

今日も読了ありがとうございました。　おやすみなさい。