今日、参院選が告示された。 アベノミクスの是非を問う選挙だ。 金融及び各種規制の緩和が対内的経済政策だとすれば、対外はTPPである。 このセットでアベノミクスが完成する。
TPPはおそろしく範囲の広い協定だ。 自民、維新は賛成、民主、社民、共産は反対を唱えているが、一律に賛成、反対を表明できるしろものではない。 私は原則論として賛成だが、絶対反対なのが、『労働力の自由化』つまり『移民労働者の解禁』である。
自民はこの点について明確な意見表明をしていない。 だが、もし解禁になれば、真っ先に標的にされるのは建設業だろう。 俗に言う三K(きつい、汚い、危険)職種は、洋の東西を問わず、移民や奴隷の職業だった。
ブログ、拙著で指摘しているように、建設業の高齢化と供給力低下は、今後ますますひどくなる。 現在は業界内だけで騒ぎ、部外者は深刻にとらえていないが、5年後には全国民が真剣に考えなければならない問題になろう。 はっきり言って、今のような小手先だけの改革と財政出動では、若い人は誰も就職しないし、経営者たちも積極的な採用、投資などできない。 残る選択肢は、片言の日本語しか喋れない人たちの活用である。
ポール・クルーグマン氏。 10年も前から日本に積極的な金融緩和を提唱していたノーベル経済学者だ。 また、熱心な移民受け入れ派で、日本の政治家、官僚、学者の中にも信奉者が多い。
だが、やったら日本は終わる。 日本の国際競争力の源泉である庶民層の勤労精神、あるいは労働神事説が破壊されてしまうからだ。
今日はここまでにします。
最後に、政策、信条の違いを超えて、候補者のみなさんがんばってください。
おやすみなさい。
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