昨日のブログには、『お前こそ、アクセス数が増えるブログを書け』と突込みが来そうですが、とりあえず、無料ということで勘弁ください。 今日もう一日新聞ネタでいきます。
数日前だったが、アメリカ自動車技術者協会が、ヨーロッパの自動車メーカーが推進する『コンボ』と呼ばれる電気自動車(EV)の充電規格を採用すると発表した。 日本は『チャデモ』と呼ばれる規格で国際標準化をめざしているが、EV規格でもガラパゴス化する可能性が高くなってしまった。
両者の技術的長短相違はもちろんがある、今問題にしたいのは、チャデモ規格がすでに実用化され、公道を走っているEV車が何万台もある一方、コンボはいまだ開発段階にあり、公道を走っている車がただの一台もないことだ。 明らかに、欧米連合による日本封じ込めである。
なぜ、いつもいつも日本はルール作りで欧米の後塵を拝するのか。 本ブログ『組織論』で多々弁じてきたが、やはり、日本の文系エリートの国際競争力が、まったくお粗末なことが最大の原因である。
歴史的に日本のインテリ、エリートは、反日自虐思想の持ち主が多い。 江戸時代の儒家、藤原惺窩は本家の儒者をまねて爪を伸ばし、口癖は『生まれ変わるなら中華に生まれたい』だった。 弟子の林羅山は、官製学問の朱子学を上級武士たちに講釈していた大先生である。 鎌倉時代、禅宗を伝えた曹洞宗の開祖道元は著書に、『日本のような島国に聖賢は生まれない。大陸の環境が聖賢を生む』と記している(理系ができたのは近代以降です)。 そして、アメリカに止めを刺されてしまった。
だから、文系エリートの花形職業、新聞社が反日なのも当然である(産経新聞は違うが)。
外国と競合したり、争ったりすると、背後から撃ってきて敵を援護射撃する。 このたびの尖閣問題でも、日本のメディアは日中両国をいさめる報道をしているが、『日本は完全合法、中国は完全な違法行為をしている。両国を同じ土俵で非難するのは公正ではない』と至極まっとうな批判をしているのは、アメリカ人の中国研究の権威、ロバート・サター氏である。 ほかにも日本を援護射撃している欧米の識者、メディアは多々いるが、新聞、テレビが取り上げない。
国内メディアが日本企業や政府を背後から撃つのだから、思想戦、宣伝戦などの戦略レベルで勝てるはずがない。 ルール作りは戦略そのものだから、日本はいつもルール作りで負け続けるのである。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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