久しぶりの談合ブレストです。 今日はいきなり為替の話。
国際経済の競争ルールなど、日本を取り巻く環境が変わってしまった。また、変えられてしまったことが日本を苦しめている。 しかし、税金で生活を保障されている人たち、超円高のデフレ経済で物価が下がっても給料は下がらず、実質的な増収になっている人たちには、非常に住み心地がいいだろう。
だから、『 今は1995年の円高に比べるとそれほど円高でもない 』と言う国立大学経済学部の先生も出てくる。 実質実効為替レートのことを言っているのだ。
普段ニュースでよく見かけるのは、名目為替レートと呼ばれるものである。 インフレなどの物価変動を考慮しない、額面価格のみで評価されたもの。 これに対して、物価変動の補正を加えたものを実質為替レートと言う。 さらに、実効為替レートというものがある。 複数の主要貿易国との貿易量を加重平均して相対評価したもので、名目実効為替レートと実質実効為替レートの二つがある。 名目実効為替レートは、物価変動の補正を加えていない。 補正を加えると実質実効為替レートと呼ばれるまがまがしい名前が出来上がる。
国際経済理論では、実質実効為替レートこそが真の為替である。 理論上は正しい。 給料が10倍になっても、物価も10倍になれば、実質的に給料は増えていない。 だから実質は重要である。 さらに、今の日本は複数の国と貿易をしている。二国間比較だけでは不十分。 だから、実質実効為替レートで円高/円安を議論しなければならない、となる。 繰り返すが、理論上は正しい。
しかし、ほとんどの庶民は、実質や実効を考えながらモノなど買わない。 ところが、先生がたは『 あなたは間違っていますよ 』とありがたい助言をしてくれる。 理論上はおっしゃるとおりである。 理論上は・・・。 だが、感覚上はどうなのか。
今日はここまでにします。 おやすみなさい。
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