永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

日本の現行政府当局こそ、いじめっ子の典型だ(その15)!

2012-08-13 | 国防

『高学歴肉体労働者』。 一流私立大卒の知り合いの新聞記者が、二十代の頃言っていた。 『夜討ち、朝駆け』で大臣などにぶら下がり取材をするのは若手記者の仕事だが、本当に二十代、三十代の働きぶりは、アルバイト並みの時給かもしれない。 スーパーゼネコンに就職した友人も、30代中頃までは、現場事務所に寝泊まりする日が半分近くあったという。 前回書いたように、若手官僚たちの働きぶりも同様だ。 もっとも、親方日の丸と民間企業では、新卒採用から定年退職までのトータルのコスト意識に決定的違いがあるが、この話をすると組織論になってしまうので別の機会に。

人間は基本的に、責任転嫁、自己弁護がうまい。 頭の良い者ほど、合理的にさぼる理由、出来ない理由を考えだす。 だから、理屈抜きで根性主義、精神主義を叩き込み、若い連中を鍛える必要性は否定しない。 しかし、日本の場合多くが、幹部、参謀たちの単眼主義、単細胞が原因であるように感じる。 『自分が若い頃はなー』で始まる説教などは、上司が若い時と今現在の環境が同じなら意味があるが、環境が変わっていれば、無意味どころが有害でしかない。 一つの組織一つの職業しか知らないから、自分が若い時のやり方しか思い浮かばないのもしょうがないが。

太陽は常に東から昇り西に沈み、水は高きから低きに流れるように、自然環境には普遍的法則性がある。 だから、自然環境だけを相手にした仕事、戦いであれば、30年前も現在も同じ方法論、戦略で対処できる。 しかし、戦う相手が人間の場合、昨日東から攻めてきたから、今日も東から攻めてくる保障などどこにもない。 むしろ、こちらの裏をかき、さらには裏の裏をかくような行動をしてくるから、こちらのやり方、戦略も縦横無尽、機動的に対応しなければならない。 

ところが、島国日本は有史以来、外敵と戦った経験がほとんどない。 戦ってきた相手は、台風、地震などの自然災害ばかり。 人間を相手にした国家権力の仕事は、国内の紛争の調停か、コソ泥盗賊程度の取り締まりだった。 現在の政府当局の権力行使対象が日本国民だけになるのも当然と言えば当然である。 そして、自国民の小物犯罪者だけが相手であれば、警察や軍の戦略も百年一日のごときでも大丈夫。 だから、ますます単眼的、単細胞主義が改められない。 

今日も読了ありがとうございました。


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