ケーブルカーを降りてトンネルを抜けるとそこは黒部ダム
平坦なところならA君はひとりで移動できる
もう昼ちかくだったので指示を待ちながらゆっくりと移動する
この時期黒部ダムでは観光客のため水を放流しているそうだ
放流しているところを見に行く A君も立って見ることができた
虹がきれいである(写真)
黒部ダムを渡りきると今度は展望台へ行くという
展望台へ行く途中の広場(昼食場所)までは約200段の鉄板で造られた
階段がある
我々は車椅子なのでむりだろうと思い、我々だけここらあたりで
弁当を食べるものと思っていたが、リーダーが「A君いかれー!」
というとA君はひとりで車椅子を降り、這って階段を上りだしたのである
あぜんとしたがA君は不自由な体をものともせず、足を引きずりながら
黙々と上っていく
我々は前と後ろに付き、ただ
と励ますだけである
驚いたが、これもA君にとっては日常生活でごく当たり前のこと
なのかもしれない
脇を通過する観光客も驚いている
見方によっては虐待に見えないこともない
A君はとうとう200段を上りきった
励ますどころかこちらが感動
し、勇気をもらうことになった
やっと昼食となった
A君は手も不自由なため、K君がおにぎりの包装を取ってあげ
紙パックのお茶もストローをつけて渡す
ウインナーも皮を取ってあげなければならない
いろいろと大変だが、楽しくておいしい昼食だった
昼食も一段落するとさらに約100段上にある展望台へ行くことになった
なんとA君も行くというのだ
・・・続く
平坦なところならA君はひとりで移動できる
もう昼ちかくだったので指示を待ちながらゆっくりと移動する
この時期黒部ダムでは観光客のため水を放流しているそうだ
放流しているところを見に行く A君も立って見ることができた
虹がきれいである(写真)

黒部ダムを渡りきると今度は展望台へ行くという
展望台へ行く途中の広場(昼食場所)までは約200段の鉄板で造られた
階段がある
我々は車椅子なのでむりだろうと思い、我々だけここらあたりで
弁当を食べるものと思っていたが、リーダーが「A君いかれー!」
というとA君はひとりで車椅子を降り、這って階段を上りだしたのである

あぜんとしたがA君は不自由な体をものともせず、足を引きずりながら
黙々と上っていく
我々は前と後ろに付き、ただ

驚いたが、これもA君にとっては日常生活でごく当たり前のこと
なのかもしれない
脇を通過する観光客も驚いている
見方によっては虐待に見えないこともない
A君はとうとう200段を上りきった
励ますどころかこちらが感動

やっと昼食となった

A君は手も不自由なため、K君がおにぎりの包装を取ってあげ
紙パックのお茶もストローをつけて渡す
ウインナーも皮を取ってあげなければならない
いろいろと大変だが、楽しくておいしい昼食だった
昼食も一段落するとさらに約100段上にある展望台へ行くことになった
なんとA君も行くというのだ

・・・続く