寅さんの自分さがしの旅日記

人生は気ままに自分らしく生きるための自分探しの旅

立山 その8

2006-09-02 18:19:35 | 登山・散歩
ケーブルカーを降りてトンネルを抜けるとそこは黒部ダム
平坦なところならA君はひとりで移動できる
もう昼ちかくだったので指示を待ちながらゆっくりと移動する

この時期黒部ダムでは観光客のため水を放流しているそうだ
放流しているところを見に行く A君も立って見ることができた
虹がきれいである(写真)

黒部ダムを渡りきると今度は展望台へ行くという
展望台へ行く途中の広場(昼食場所)までは約200段の鉄板で造られた
階段がある

我々は車椅子なのでむりだろうと思い、我々だけここらあたりで
弁当を食べるものと思っていたが、リーダーが「A君いかれー!」
というとA君はひとりで車椅子を降り、這って階段を上りだしたのである
あぜんとしたがA君は不自由な体をものともせず、足を引きずりながら
黙々と上っていく
我々は前と後ろに付き、ただと励ますだけである
驚いたが、これもA君にとっては日常生活でごく当たり前のこと
なのかもしれない

脇を通過する観光客も驚いている
見方によっては虐待に見えないこともない

A君はとうとう200段を上りきった
励ますどころかこちらが感動し、勇気をもらうことになった

やっと昼食となった 

A君は手も不自由なため、K君がおにぎりの包装を取ってあげ
紙パックのお茶もストローをつけて渡す
ウインナーも皮を取ってあげなければならない
いろいろと大変だが、楽しくておいしい昼食だった

昼食も一段落するとさらに約100段上にある展望台へ行くことになった
なんとA君も行くというのだ
                ・・・続く







立山 その7

2006-09-02 11:56:31 | 登山・散歩
天気は今日も申し分のないである
室堂平を凹凸の少ない道を探しながら一時間ほど散策する

途中、車椅子の背もたれに掛けていたザックのひもが車輪に絡み
動かなくなるというアクシデントがあったが、介助員が持っていた
道具によりなんとかはずれ、難を逃れた

また、ひとりが行方不明になるということもあった

室堂からトロリーバスに乗り、大観峰へ
トロリーバスにはスロープを取り付けて、車椅子のまま乗ることが出来た
下りるときも駅の職員が手伝ってくれる
他の人たちは展望台へ向かったが、車椅子では行く場所が制限される

大観峰からはロープウェイで黒部平へ
のりばから黒部湖が望めた
途中に橋脚のないロープウエイとしては日本一の長さだそうだ

黒部平では外に出て景色を眺めることが出来た
わき水を汲んで飲む 冷たくてとてもうまい

黒部平からはケーブルカーで黒部湖へ
のりばは急な階段になっており、A君を両脇から抱えながら
ケーブルカーへ乗る なかなか大変である
下りるときも同様である
               ・・・続く
(写真はコイワカガミとチングルマ)