A君はまたひたすら階段を上り始める
体力的にはきつそうである
黒部といえど日中はかなり暑い 鉄板の階段も熱くなっている
しかも上り終えると当然上っただけの下りが待っている
しかしA君は休みながらも、展望台まで上りきった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)
精神力も体力も我々常人を越えている
大沢親分ではないけれど「あっぱれ」をあげたい
先日テレビである障害者の方が「人類すべて障害者、完璧な奴などいやしない」
と言っていた よくわかるような気がする
展望台からは黒部湖、ダム、立山がよく見える
展望台では滋賀県の夫婦が我々のために時間を早めて葦笛のコンサートを
やってくれた(写真)
葦で作った笛とギターの音色が、この黒部の雄大な自然にとけ込んで
消えて行く なんだか落ち着いた気分になる
そうこうしているうちに下りる時間となった
今度は300段を下りるのだ
手すりを持ってゆっくり下りていくのかと思いきや
滑り台のように足を投げ出し、尻餅をつきながら下りる
下りるまでには300回尻餅をつかなければならない
だいぶ時間はかかったが、A君は当然のように下りた
早実の斎藤君ではないが、ここでもA君によって人間の力のすごさ
すばらしさを見せつけられた
吾輩ももう押しも押されもせぬ中年になってしまったが、まだまだこれから
自分の力、能力を一生をかけてさがしていこうと思う
さて、やっと展望台から下まで下りたがトロリーバスの時間が間近に迫っており
大急ぎで坂道をA君を載せた車椅子を押して、やっとこさバスに乗れた
長野県側の扇沢に到着 これで黒部アルペンルートはおしまい
観光バスが待機しており、約3時間をかけて長野県から新潟県を経由し
富山県の国立立山青少年自然の家まで帰った
ここでみんなとはお別れ
大変だったが、楽しかったし、色々と勉強をさせてもらった一日であった
我々はこのままバスで車を止めてある立山駅まで送ってもらった
立山ICから北陸道に乗り、途中SAで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
「ますの寿司」などを
食べて7時間かけて岡山まで帰った
帰宅は午前2時頃 やっと1泊4日の過酷な旅は終わりを告げた