寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

知らぬ間に地デジ難民になって。

2011年07月31日 19時41分03秒 | 生活手帳
7月24日、正午の時報を合図にNHKをはじめ全国民放各社がアナログテレビ放送を終了した。1953年(昭和28年)から58年間続いたアナログ波によるテレビ放送はもう地上波デジタルチューナーを取り付けなければ見ることはできない。なお東日本大震災の影響から宮城、福島、岩手の三県は来年の3月まで継続してアナログ放送で番組を視聴できる。

普段からあまりテレビを見ないので、地デジチューナーの購入もズルズルと後回しにしていたが、買い物ついでに近所のホームセンターへ行くといつも無造作に棚に積まれていた、3,980円の簡易型地デジチューナーが1個も置いてない。店員さんに聞けば、既に予定販売数量に達したとかで、メーカー側の追加生産の予定もないという・・・こういう不測の事態を巷では「地デジ難民」という言うらしい。


●テレビ SONYトリニトロンKV-9AD2 1995年製
アナログ放送終了30秒前、NHK最後の一声は『おはよう日本』の鈴木奈穂子アナウンサー。


●SONY TV-FM/SW/MW RECEIVER TV-401 1977年製
数年前から映らなくなっていたが最後の鈴木アナの声はきれいに受信できた。
まだまだ3バンドのラジオは健在、音質はクリアで良好。


●ニンテンドーDSiLL+ワンセグチューナー、当分の間はコレに頼るしかない。

情報量がアナログ波では飽和状態と云うわりには昼間BSデジタルをつけると、どうでも良いショッピング番組のオンパレード。アナログ放送にだって良い点はある。都市部のビルの谷間や僻地山村ではアナログ波のほうが伝播が良いに決まっている。甲子園の高校野球はアナログ放送を見ながらラジオを聴いて楽しかったが、デジタル放送ではラジオの声より3秒映像が遅い、ワンセグに至っては投手が投げる次の一球をもうラジオで実況している。まあそんなことはどうでも良いのだが、地デジ化の本当の理由は何処にあるのだろうという問題提起を怠ってはならない。役人政治家の正論にはいつも裏が付き纏う、庶民目線でないということだけは間違いなさそうだ。

地デジ化本当の理由をググると

《追記》8/1


●東京タワーの絵はがき/定形外25円/昭和40年代。
まだ世界貿易センターもない頃、周囲を眼下に見下ろして堂々としている。
画像左下の円内に見える三連棟のビル群は高層住宅の芝日活アパートか?


Wikipediaで見る東京タワー


●写された港区(1)昭和56年/港区立みなと図書館

写された港区〈1〉 (1981年)
みなと図書館
東京都港区立みなと図書館

なでしこジャパン、サッカー女子ワールドカップ制覇。

2011年07月18日 09時07分58秒 | 生活手帳

なでしこジャパンが何時日本を発ってドイツへ渡ったのか、選手だって『沢』以外誰も知らず、でも準々決勝で開催国ドイツに勝ち、俄然ボルテージが上がった。サッカー女子ワールドカップ決勝戦はいつもより早起きして前半45分だけ見た、新聞配達があるからだ。しかし配達から戻ってくるとまだ延長戦を戦っていた・・・スゴイ『なでしこ』たちの快進撃は震災後の日本に大きな元気を与えてくれた。


●7月19日朝日新聞朝刊1面


●路傍の草花/松田修著/社会思想研究会現代教養文庫347/昭和36年
調べてみるとナデシコにもいろいろある。
ハコベは春の七草として知られ、ミミナグサは枕草子に出ている。
踏まれる度にどんどん強くなり、可憐な小さな花を付ける。

路傍の草花 (1961年) (現代教養文庫)
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社会思想研究会出版部

ニイニイゼミを見つけた。

2011年07月15日 09時45分28秒 | ちいさな生き物たち
いつもより早い梅雨が明けて一週間、ようやくセミが鳴きだした。
といってもこども達が好きなアブラゼミやミンミンゼミはまだ地面の下で待機中。
露払いはいつもニイニイゼミ。小柄でちょっと控えめだが顔つきはなかなか精悍。
世の喧騒など何処吹く風と云わんばかりに己の役目をキチンと果たしている。
もう一週間すると小学校も夏休みに入る。



つねもなき夏の草葉におく露を命と頼む蝉のはかなさ
よみ人しらず「後選集」巻四夏

基本季語五〇〇選 (講談社学術文庫)
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講談社


《追記》8/1


今日から8月、一斉にクマゼミが鳴きだしたー。
もうこうなると電話のベルも玄関のチャイムもテレビの音も何も聞こえないー・・・



子に伝えたい人里の自然、足元の小さな生き物たち。

2011年07月12日 15時59分07秒 | ちいさな生き物たち
バアバの検診の帰り道、病院脇の水田をちょっと覘いてみる。


どの田んぼも働き手は年老いたご両親で跡取り息子はサラリーマンという構図。
この先、三代替われば農家だって絶滅してしまう。


道路と平行に流れる用水路にはおたまじゃくしがいっぱい。
水を堰き止めているので直に干上がってしまう。


サギの足跡を見つけたが種類までは分からない。おたまじゃくしは好物に違いない。
この辺りにはまだかろうじてコサギやアオサギの飛んでいる姿を見る。


お百姓さんが水路の藪をきれいに草刈器で刈り込んである。
将来、この水路がコンクリートの三面張りに改修されれば水生動物も生きていけないのでサギたちも、ここでは絶滅の憂き目に遭う。河川の改修や耕地整理によって自然の生きものはどんどん姿を消す。同時にこどもたちも遊び場を失うー・・・そういえば、最近、アメリカザリガニを見なくなった。


【エコロジーガイド人里の自然】芦沢俊介/平成7年/2300円/保育社
【エコロジーガイド日本の絶滅危惧生物】加藤辰己・太田英俊/平成5年/2000円/保育社
この2冊は売場本棚には置かない、父さんから子どもたちへの贈り物。
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エコロジーガイド 人里の自然
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保育社

日本の絶滅危惧生物―エコロジーガイド
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保育社

全国高校野球選手権大会静岡大会明日開幕。

2011年07月08日 15時27分29秒 | 生活手帳
昼のラジオでは今日、東海地方でも梅雨明けしたとみられると、気象庁の発表を伝えていた。平年より10~13日、昨年より9日早いそうだ。いよいよ高校野球の県予選が始まる。ちょうど今朝の朝日新聞の折込みに大判冊子が入っていた。 


●第93回全国高校野球選手権静岡大会特別号/非売品
過去にはこういう企画で折込冊子はなかった。恐らく今年は全都道府県版が出回っていると思われる。

私立の強豪校ではリトルリーグで鳴らした特待生が優遇される一方で、地元の野球少年たちは最初から戦力外で、万年玉拾いに嫌気が差して自らユニフォームを脱ぐ。若い日に、あんなに夢中だったのに、いつしかテレビの甲子園中継も見なくなった。

朝日新聞静岡版では13面に「それでも!!野球がしたい」という高校球児たちの連載が7月3日から毎日続いて面白い。県立下田高校南伊豆分校(画像白楕円)では、今春一年生が2名入部して部員が9名となり、県予選への出場切符を手にすることができた~16日11時半の愛鷹球場で島田高校と初戦突破を賭けて戦う。選手も女子マネージャーも熱い夏に思い切り成長できる。
◎開催期間:7月9日~27日/静岡大会118校トーナメント/県下10球場

《応援したいサイト》
静岡県立伊豆下田高校南伊豆分校のホームページ
4年前に下田北高と下田南高が統合して下田高校が誕生した。

《追記》7/16


炎天下の愛鷹球場午後3時、ゲームセットのサイレンが鳴る[スコア12対0]
9名の野球部員と応援席がひとつになって挑んだ分校生たちの一番熱い夏は非情にも5回コールドゲーム成立で幕を引いた。でも全力を尽した汗と涙は忘れまい、必ずや明日の糧となる。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
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ダイヤモンド社

放射能と生きる~武田邦彦さんの本、幻冬舎新書から。

2011年07月06日 10時52分08秒 | オンライン古書店
東日本大震災では東京電力福島第一原発が未曾有の大事故を起こし、福島の大地は取り返しがつかないほど放射線で汚れた。放射性セシウムは半減期が30年というから予断は許さず、身体と生活環境への除洗は今後も継続しなければならない。中部大学教授の武田邦彦さんは震災直後から、福島で今起きていることの深刻さを誰にでも解る平易な言葉で自身のブログに日々書き連ねた。震災直後、3月11日から5月5日までのブログ日誌が一冊の本になった。インターネットを見る環境を持たない人は是非新刊書店で。


【放射能と生きる/武田邦彦/幻冬舎新書/2011年6月30日第1刷】
こどもたちには楽しい成長の夏休みだが、これではもう台無し。
武田さんの言葉を借りるならば、ゴミを撒き散らした人は、そのゴミを拾って家に持ち帰るのが世間の常識。であるならば、放射線という厄介なゴミは東電が回収して福島原発に戻すのが当たり前と言うしかない。


武田邦彦さんのブログ

放射能と生きる (幻冬舎新書)
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幻冬舎

また夏が来て、カブトムシやらクワガタやら。

2011年07月05日 14時25分19秒 | ちいさな生き物たち
7月の声を聞くと子等は熱にうなされたようにカブトムシやらクワガワを求めて野山を彷徨う。今からこの調子では夏休みが思いやられる。


日曜日、本城山を一周歩いた。さすが地元、南小の子供たちは虫の居るクヌギをよく知っている。この日も捕ったばかりのノコギリ(水牛)を気前良く子等に分けてくれた。


隣地(雑種地)のクヌギが年々生長して見上げるほどの大木になった。前の晩に樹皮にナタを入れておくと早速カブトムシが樹液を舐めに来ていた。


去年、カブト虫のメスが生んだ卵を大事に一年かけて世話をした。
昨夜、何の前触れもなくムクムクと成虫が出るわ出るわ、オス11匹、メス2匹。
我家の法律により生まれ故郷の山へ放してあげること。

《追記》7/10

温室育ちのカブト虫はどれも小粒で体長40mm。メスは更に小さい。


容器の中で代替わりを繰り返せばその種は生きる力が衰える。
夜9時、虫たちのふるさとの山へ、昨年捕った同じクヌギの林で放してやる。


昆虫の生態図鑑 (大自然のふしぎ)
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学研