風のうわさ

気ままな私の独り言

金木犀

2013年10月08日 | エッセイ

庭から金木犀のにおいがする。

以前、 星野富弘さんの詩集で

----金木犀が咲くと 子供のころ 運動会にきてくれた

母親の着物の樟脳のにおいを

思い出す。 

大事にしまっておいた着物を着て

母親は見に来てくれた。----といった内容の詩があった。

 

そうか、 金木犀は 秋なのか と改めて思った。

(庭の金木犀、 しゅうめいぎく、 むらさきしきぶ)

 

物のない時代 今からそんなに前でもないような気がする。

富弘さんの詩集を読むと

なぜか 胸の奥がツンと痛くなる。

物はなくても 心は豊かだったからなのか。

皆が 必至に生きていたからなのか。

 

 

 


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