風のうわさ

気ままな私の独り言

視点(桜田門外の変から)

2015年01月26日 | エッセイ

暮れに撮りだめしておいた

「桜田門外の変」を観た。

 

この主人公は水戸藩士

日本の開国近代化をすすめた井伊直弼を殺害し 

そのあと幕府から追われる身となる。

(井伊直弼は日本が清のように植民地化されるのを恐れ

日米修好通商条約を結び、 近代化を図ろうとしたが

この条約は日本にとって大変不利な条約だった。)

 

追われるという事は大変な事だ。

世の流れで国の方針は開国へと向かい

味方と思っている人達に裏切られる。

逃げ隠れしながら最期に主人公 関鉄之介が捕まる場面では

息が詰まりそうになった。

いったい何が正で 何が悪なのだろう。

 

結局、 2年後にはその関係者は全員つかまり、

処刑された。

(史実は重いなぁ~)

(幕府は大老が殺されたという事で

面目にかけても執拗に追いかけた。)

 

 

もう4年も前の映画だが

「柘榴坂の仇討」と比べるため

UPしてみた。

 

昨年「柘榴坂の仇討」を観たが

これは主人公が直弼側だった。

(実際は彦根藩士達も主君を守りきれなかったということで

切腹を命ぜられたらしい。)

この話は関わった水戸藩士を残らず処罰せよとの命令で

13年間も探し続け 見つけた時には

仇討禁止令がでていた。 ・ ・ ・ という話だった。

 

1つの事件でも視点をどこに置くかで

見方も描き方も ずいぶん違う。

水戸藩士(攘夷)も

彦根藩士(開国)も

国を憂え、 国を思う気持ちにかわりはないのだけれども。

 

日本の近代史 よくわかっていないが

国を思う熱き人々の志を思うと

せつなすぎて 言葉が見つからない。

 

 

 

 

 

 

 


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