暮れに撮りだめしておいた
「桜田門外の変」を観た。
この主人公は水戸藩士
日本の開国近代化をすすめた井伊直弼を殺害し
そのあと幕府から追われる身となる。
(井伊直弼は日本が清のように植民地化されるのを恐れ
日米修好通商条約を結び、 近代化を図ろうとしたが
この条約は日本にとって大変不利な条約だった。)
追われるという事は大変な事だ。
世の流れで国の方針は開国へと向かい
味方と思っている人達に裏切られる。
逃げ隠れしながら最期に主人公 関鉄之介が捕まる場面では
息が詰まりそうになった。
いったい何が正で 何が悪なのだろう。
結局、 2年後にはその関係者は全員つかまり、
処刑された。
(史実は重いなぁ~)
(幕府は大老が殺されたという事で
面目にかけても執拗に追いかけた。)
もう4年も前の映画だが
「柘榴坂の仇討」と比べるため
UPしてみた。
昨年「柘榴坂の仇討」を観たが
これは主人公が直弼側だった。
(実際は彦根藩士達も主君を守りきれなかったということで
切腹を命ぜられたらしい。)
この話は関わった水戸藩士を残らず処罰せよとの命令で
13年間も探し続け 見つけた時には
仇討禁止令がでていた。 ・ ・ ・ という話だった。
1つの事件でも視点をどこに置くかで
見方も描き方も ずいぶん違う。
水戸藩士(攘夷)も
彦根藩士(開国)も
国を憂え、 国を思う気持ちにかわりはないのだけれども。
日本の近代史 よくわかっていないが
国を思う熱き人々の志を思うと
せつなすぎて 言葉が見つからない。