金魚cafe

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はちの巣座vol147秋公演「親の顔が見たい」

2014-11-24 00:07:35 | 芝居
「生きてるものはいないのか」「戦争で死ねなかったお父さんのために」につづきまたまた神戸大学までお邪魔しました。

前回はバスを乗り間違えて神大正門前で降りてテクテク歩きましたが、今回は大丈夫ちゃんとバスで「神大国際文化学部前」で降りました。^^


後ろに控える山は六甲山でしょうか?紅葉がきれいです。



この斬新なポスター気に入りました。

「親の顔が見たい」で見えないよう消してるところが。

今回はちょっとウィキで調べて予習してきました。

有名私立学校で一人の女子生徒が自殺してその生徒と同じグループの保護者が学校に召集されます。

その密室でどんな内容が明かされるのか?そんな感じで載っていました。

シアターⅮ300というところは「戦争で死ねなかったお父さんのために」で席を予約していたので前列で観させていただきました。

いつも劇場で舞台と観るときと何か違うなあと思っておりましたら、普通劇場で前列というと舞台を見上げて観劇というふうになるんですよね。
出演されてる俳優さんたちのお顔はよく見える、けれど舞台全体を観ようとするならばやはりちょっと後方のほうがいいかもしれないという感じ。

こちらは前列でも舞台全体がよく見えるという感じです。

舞台は学校内の懇談で使うような個室。

そこに自殺した生徒と同じグループだった5名の生徒の保護者が集められます。

有名私立校だけあってセレブっぽい、それなりにステイタスのある方々のようで、なぜここに集められたのか皆さんわかっていない様子。

そして子供たちは別室で事情聴取をされていて、自殺の原因がわかるまでは帰宅させられない。

自殺した生徒の遺書に5名の名前がただ書かれていてそれがいじめられたと告発の意味なのか?

その密室のなかで保護者、学校関係者は隠蔽しようとしますが....。

普通芝居というのは会話のキャッチボールになるのですが、重苦しい雰囲気の芝居なので無言の間が続きます。

相手がセリフを言わなければ自分のセリフが言えない、間の取り方が難しそうだし、あまり動きがなく座っているだけなので待っている間の苦悩を表現するのも難しそうだなあと。

なにより演じてらっしゃる皆様、保護者役ですが、ちょっと前までは事情聴取される側の生徒だったんですよね。
それなのに保護者を完璧に演じてらっしゃるところが素晴らしかったです。

話はそれますが、ソロモンの偽証でも自殺した生徒という問題を扱っています。

こちらは子供たちが真実を明らかにしようと公開裁判を開きます。
そしてどんな事実が出てこようとも目をそらさないでそれを受け入れようとします。

こちらは保護者や学校関係者は隠蔽しようとします。

わが子を守るためといいますが、それは自分たちのステイタスを守ることにもなります。
それが本当に子供たちのためになるかといいますと...。

ソロモンの偽証はこうあってほしいなあという希望であり、こちらもほうが現実に近いかもしれませんね。

座席にひざ掛けを用意してくださっていて暖かくして観劇できました。

お心遣いホントにありがとうございます。








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