ゲストの中村時蔵さんとのトークからです。
時蔵さんがよね吉さんの「中村仲蔵」をご覧になってよね吉さんのお芝居の上手さをほめておられました。
残念なところはよね吉さんが下戸なのでお酒を一緒に飲めないところがつまらないそうです。
ウーロン茶でご一緒しますとよね吉さん。^^
「中村仲蔵」という実在の役者は一般のお家から名題まで登りつめたというスゴイひとなのですが、彼を有名にさせたのは仮名手本忠臣蔵の五段目のの定九郎を演じだことでした。
脚本家の意地悪で役をふられた仲蔵、見返してやる~という反骨精神の強さから座頭にまで登りつめたのではないかというのが時蔵さんの視点からの仲蔵のイメージです。
よね吉さんが時蔵さんご自身はいかがですか?という問いに時蔵さんはお父様を早く亡くされて周りの方々がよくしてくださったのですがやはりいい役が回ってくるかといえばそうでなかったこともあり苦労した部分もありましたので反骨精神はありましたよと。
役者としてお父様に教えてもらいたかったことが教えてもらえなかったのが残念だったと。
落語家は今後やるかもしれないからと新しいネタをけいこをつけてもらえますが、歌舞伎の世界では役が決まってから初めて教えていただけるのだそうでもし、それを得意とされている方がお亡くなりになられたりしたらその芸はそこで途絶えてしまうのだそうです。
今のご時世DVDなど映像で残していても映らない部分で必要なことがありますのでやはり向き合って教えていただけることはとても大事だとおっしゃっていました。
それは落語も同じですとよね吉さん。
役者を辞めようと思ったことはないですかという問いに若いときに声変わりをしたときと思春期に女形が恥ずかしいと思ったときは辞めようと思いましたと。
続けていけると自信をもてるようになったのは女形の中村歌右衛門さんから鏡山を観て「おまえさん、大丈夫だよ」と言われて自信ができたと。
最後によね吉さんにエールというか芝居がお上手なのですがあまり上手にならないで落語家さんとしての芝居を演じていただきたいですねと。
う~~ん深いですね~~。しみじみ。
中村時蔵さん東京の独演会もゲスト出演されるそうです。
そして「中村仲蔵」、これは茂山さんとのコラボ笑えない会でも拝見いたしましたが笑えるというよりじっくり聞かせるお話です。
見せ場が五段目の定九郎が敗れた傘をさして花道を駆けてゆき、パッと見栄を切るところです。
ここは大向うさんから声かけてもいいぐらい格好良くて普段から歌舞伎を観に行かなければできないシーンです。
客席も引き込まれていきます。
そして終わったら大きな拍手が鳴りやまず、幕が降りてもまだ拍手は鳴りやみません。
すると幕が上がってよね吉さんがご挨拶。
落語聞きに行ってカーテンコールって初めて観ました。
蔵之介さんの毎回4回もすごいなあと思いますが普通独演会でカーテンコールってあるのかな???
これからもよね吉さんでないとという噺を聞きに行きたいです。^^