6月も半ばを過ぎすっかりご無沙汰しておりました。
いろんなことがあり私の周りも今までと変わりました。
好きな映画も観に行けなかったし、もし観に行けたとしても観たい映画は延期になってしまったり本当は蔵之介さんの舞台も観に行こうと思っていたのですがそれもかなわぬことになりました。
他にも観たい舞台はあったのですがすべて観に行けませんでした。
その間本を読んだり録画していたものを観たりして過ごしていました。
その中で観たのが「チルドレン」でした。
他の舞台を観に行ったときにポスターが貼ってあったのですがそれを見てある出来事を想像してしまいました。
原作はアメリカのルーシー・カークウッドという方で私がチケット取りたかったけど取れず泣く泣く諦めた「チャイメリカ」もこの方の作品だったのです。
ストーリーは海辺のそばに原子力発電所があるコテージです。
日本であった出来事だとすぐわかります。
出演者はその原子力発電所で働いていた物理学者のロビンとヘイゼル夫婦とその友人で同じく物理学者のローズの3名。
ロビン、へイゼル夫妻は仕事を引退した60代です。ある出来事の後も避難せず原子力発電所が見えるところで農業をしながら住んでいます。
そこでの暮らしは空気や水、採れた作物も神経を使わなければなりません。
そんなところに昔の友人のローズが30年ぶりに訪ねてきたところから始まります。
何か含むところがある3名の関係懐かしいわ~と言いつつもこんなところに訪ねてきたローズに心を開いてないようなヘイゼルを高畑淳子さんが素晴らしかったです。
最後の最後までなぜ訪ねてきた目的を隠すローズを若村麻由美さんが高畑さんと本当に30年いろいろあったんだろうなあととても自然でした。
そんな2人に挟まれているようなちょっと優柔不断っぽいロビン役の鶴見辰吾さん。
3人が会わなかった30年の間にいろいろありすぎてもっと若いときなら許せないことも許すまではいかなくても受け入れられるのはそういう年齢になったからなのかなあと。
観ている私もいい大人なのですがこんな大人になれるだろうか?チルドレンの意味がすごく重くて
まだ終わってないのだなあと思いました。