森鷗外について何を知っているかと言いますと、お医者さんであること、学校で習った舞姫の作者は?とか試験問題ぐらいしか知りませんでした。
舞姫は鷗外がドイツに留学したときの経験をもとに書かれたとは知ってましたが、実際にちゃんと読んだのは二兎社さんの「鷗外の怪談」があると知ってからです。
舞姫を読みますと昔のかな遣いだし、文体も口語体ではないので読み進めるのが難しかったです。(@_@;)
舞台は明治43年から44年にかけての明治天皇を暗殺を計画したとの容疑で幸徳秋水など社会主義者、無政府主義者が検挙された大逆事件の頃のことです。
何か歴史の授業で習ったような~~。
でも歴史の授業って現代に近くなるほどサラッと進んだような、遣唐使や戦国時代にたっぷりと時間を使いすぎたようなと今となってはそんな気がいたします。
もっと勉強すればよかった。(しみじみ...)
鷗外さんは作家であり陸軍の軍医総監でありと両方の肩書きを聞いただけでひえ~~~っとなる超エリートだったんですね~~。
その鷗外さんのお家の中の様子と大逆事件とが複雑に入り混じった、でも嫁の姑の間であたふたと苦悩するところなどをコメディタッチで森家の様子は微笑ましいものでした。
嫁姑のバトルと言っても陰湿な感じはなくて互いに言いたいことは言う、鷗外さんもどっちの味方もしない、これは鷗外さんの処世術かもしれませんね。
大逆事件でもどっちの味方もせず、そういうスタンスを取っているような感じがいたしました。
大逆事件というのは政府が社会主義者、無政府主義者の運動を抑圧するために無理に検挙されたというので鷗外さんのお家になんとか彼らを助けられないかと弁護士の平出修さん、言論の自由が奪われると危機感をもつ永井荷風さんなど毎日訪れて家の問題と大逆事件とのことで鷗外さんの苦悩は増えるばかり。
思想だなんだという難しいことは私には??でしたが、誰が悪いとか間違ってるとかではなく、自分が正しいという道がそれぞれに違うのでみんな悩むのだろうなあと。
愛さんの芝居は今を描いているなあと思って観ております。
「こんばんは、父さん」のときは町工場の苦悩とバブルの時の華やかな時代が忘れられない世代、日本の景気の良い時代を知らず夢が持てなく現実的な若者。
「兄帰る」では正論を言っても結局数の多いほうが勝つのだという突出した人が生きにくい時代。
わが子をいじめから守るためには誇りを捨てて長いものに巻かれなくちゃいけないのかとか。
「鷗外の怪談」は言いたいこと、書きたいことが制限されるのではないかという危機感を感じられたので明治時代という設定で今の世の中を書かれたのかなあと感じました。
鷗外役の金田明夫さん、18歳年下の奥様に甘い鷗外さんを好演されてました。^^
鷗外さんのお母様の峰役で「俺のダンディズム」でマダムⅯのお店の美鈴さんを演じていた大方斐佐子さんを生で観れて嬉しかったです。
そして物販のスペースには永井愛さんがいらっしゃって、その凛としたお姿にこんなふうに素敵に年を取りたいと思いました。
舞姫は鷗外がドイツに留学したときの経験をもとに書かれたとは知ってましたが、実際にちゃんと読んだのは二兎社さんの「鷗外の怪談」があると知ってからです。
舞姫を読みますと昔のかな遣いだし、文体も口語体ではないので読み進めるのが難しかったです。(@_@;)
舞台は明治43年から44年にかけての明治天皇を暗殺を計画したとの容疑で幸徳秋水など社会主義者、無政府主義者が検挙された大逆事件の頃のことです。
何か歴史の授業で習ったような~~。
でも歴史の授業って現代に近くなるほどサラッと進んだような、遣唐使や戦国時代にたっぷりと時間を使いすぎたようなと今となってはそんな気がいたします。
もっと勉強すればよかった。(しみじみ...)
鷗外さんは作家であり陸軍の軍医総監でありと両方の肩書きを聞いただけでひえ~~~っとなる超エリートだったんですね~~。
その鷗外さんのお家の中の様子と大逆事件とが複雑に入り混じった、でも嫁の姑の間であたふたと苦悩するところなどをコメディタッチで森家の様子は微笑ましいものでした。
嫁姑のバトルと言っても陰湿な感じはなくて互いに言いたいことは言う、鷗外さんもどっちの味方もしない、これは鷗外さんの処世術かもしれませんね。
大逆事件でもどっちの味方もせず、そういうスタンスを取っているような感じがいたしました。
大逆事件というのは政府が社会主義者、無政府主義者の運動を抑圧するために無理に検挙されたというので鷗外さんのお家になんとか彼らを助けられないかと弁護士の平出修さん、言論の自由が奪われると危機感をもつ永井荷風さんなど毎日訪れて家の問題と大逆事件とのことで鷗外さんの苦悩は増えるばかり。
思想だなんだという難しいことは私には??でしたが、誰が悪いとか間違ってるとかではなく、自分が正しいという道がそれぞれに違うのでみんな悩むのだろうなあと。
愛さんの芝居は今を描いているなあと思って観ております。
「こんばんは、父さん」のときは町工場の苦悩とバブルの時の華やかな時代が忘れられない世代、日本の景気の良い時代を知らず夢が持てなく現実的な若者。
「兄帰る」では正論を言っても結局数の多いほうが勝つのだという突出した人が生きにくい時代。
わが子をいじめから守るためには誇りを捨てて長いものに巻かれなくちゃいけないのかとか。
「鷗外の怪談」は言いたいこと、書きたいことが制限されるのではないかという危機感を感じられたので明治時代という設定で今の世の中を書かれたのかなあと感じました。
鷗外役の金田明夫さん、18歳年下の奥様に甘い鷗外さんを好演されてました。^^
鷗外さんのお母様の峰役で「俺のダンディズム」でマダムⅯのお店の美鈴さんを演じていた大方斐佐子さんを生で観れて嬉しかったです。
そして物販のスペースには永井愛さんがいらっしゃって、その凛としたお姿にこんなふうに素敵に年を取りたいと思いました。
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