これは善妙神立像という神様で、高山寺の明慶上人は善妙神、白光神、春日明神を信仰の柱として深く信仰していました。
善妙神というのは唐の国の長者の娘善妙が新羅の僧義湘が船で無事変えれるようにと自ら海に身を投げて竜に姿を変えて船に寄り添っていったという言い伝えがありました。
「誰か私の声が聞こえたならば願いをかなえてください。波を越えてこの箱を愛する人へ届けてください。今私はかの人が大願をはたせるようこの身を賭して本国に送り届けます。」
と音声ナビゲーターから聞こえてくるのです。
蔵之介さんのあの声でこんなことを言われるとジ~~ンときます。
新羅から唐に来ていた美男の僧義湘に思いを寄せた長者の娘善妙は援助を申し出ますが、義湘はこれを断ります。
「私は色悪世俗とはなれ人々の救済のために生きる身ですからあなたの思いを受け入れることはできません。しかしながらあなたにも御仏の功徳を信じてもらいたい。」
これは華厳宗義湘絵巻のところで流れた音声で優しく切なかったです。
ラストの明慶上人のお言葉で
人はあるべきやうわの七文字を持つべきなり、僧は僧のあるべきやうな、属は属のあるべきやうなり。
何のこと??とわからない^^;とその続きのナビを聞きますと仏の教えを求める厳しさと人をいつくしむ優しさを表した言葉だそうです。
明慶上人という方は修行は厳しい方であると同時に人だけでなくこの世の生き物に対してもいつくしむ方であったのですね。
仏像、経典以外にも動物に関するものが多かったです。
これは明慶上人がいつもそばに置いていた子犬です。
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