それが本当のことなら、その正当性を言葉で固める必要などない。
嘘だから、その正当性を頑張って言い募る必要がある。
欺瞞の強い嘘つきは、この作業をするのがライフワーク化している。
嘘の為の嘘を重ねるのが自己目的化した人生。不毛なだけでなく
周りの関係者に大きな禍をもたらす。必ず欺瞞の巻き添えにさせられる。
自分の嘘に他者を巻き込むべきではないのに、それを平気でできるのは
その人が猛烈に利己的だから。普段の高邁な主張と裏腹に。
自分の好きな食べ物がそこにあって、それを食べることの正当性を論理的に
自分と他者に説明する必要があるだろうか。ただ喜んで食べるだけだ。
子どもなど愛しい人がいて、その人を傷つけたくないと思う気持ち、
守りたい衝動、庇護したい欲求、そのことにまだ他に理由づけが要るだろうか。
その欲求に従って行動すればいいだけではないか。(排他的にならないように気をつけながら)
無性に気になっていた人から、見てみたかった映画に一緒に行こうと誘われた時、
行くことの論理的正当性を弁解する必要があるだろうか。
嘘つきは、説明しなくていいことを 整然と説明する。弁解しなくていいことを
弁解する。嘘だからやる。嘘を本当に捻じ曲げ、仕立てあげる必要に駆られて。
それには言葉が使われる。言葉は、糞を味噌に仕立てあげる時に使われる。
自己愛行為を「あなたの為に」「みんなの為に」にすり替える時に使われる。
猛烈な利己主義を他者への愛にすり替える時に使われる。
嘘つきは、自己愛でやってるだけのことを あなたの為に みんなの為に 社会の為にと
高尚高邁な御託を整列させる。愛してないだけなのを、愛していることに無理やり仕立て
上げる理屈をこねまわして主張する。
嘘つきの欺瞞者は、顕微鏡越しに 詭弁(理由づけ)に心を砕いているせいで
普通の人なら誰にも見える裸眼視力をもちあわせていない。
誰が見ても愛してないのは明らかなのに 顕微鏡越しに詭弁をこね回してありのままを捻じ曲げて
愛していることに無理やり変形させる。普通にものを見る目には、我執なのは明らかなのに、
顕微鏡越しの詭弁で利他的な高尚な意図によるものだと変形させる。
愛しているはずのその人を傷つけてボロボロにして平気で、自分のその場のプライドや
その場のメンツ、その場の勝ち負け、その場の意固地の貫きだけが大事なだけなのを、
難解で立派な思想によるものだと 御託を並べたり3行文の散文を勿体つけて放ったりして
真実は別にある 私にはそれが見えていて あなた凡人には見えていない とやる。
けれど、見えてないのは嘘つきの欺瞞者の方。
やってることが真実。真実は別にはない。 関連記事:口より現実
根がいい人なら、枝にも葉にも花にもそれが自ずと現れる。
それらが「根」とは似ても似つかず首を傾げるものなら、いい人じゃない。
すべて繋がっているのだから。別々に分離などしていない。
高邁ぶった完璧な詭弁に騙されないで。実体が伴っていない。
関連記事:知行合一 先ず其の言を行い、而して後にこれに従う
嘘つきは裸眼視力で当たり前に見えるものを否定する。
凡人のお前には見えてなくて、私には見えているって。狐につままれた気分…
ありのままの裸眼視力では、やってることはただ酷いものなのに それを全て
顕微鏡越しの「論理」で高尚なものだと変形させる。
自分がやってることを建前の詭弁で塗り固めることに頭を駆使してきたせいで、
当たり前に見えることが見えないらしい。
黒を白と言い張り
汚水を湧水と言い張り
病気を健康と言い張り
BB弾を真珠と言い張り
糞を味噌と言い張り過ぎて
自然な視力を失った、哀れな嘘つき。
Don't tell lies.
嘘つき欺瞞者の詭弁は、平気で天と地をひっくり返す。
さかしまにする