ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

補い合いによる調和③

2020-12-31 | 建築・インテリア

8畳くらいの居室って落ち着くかもしれない。

うちはど田舎の昔ながらの古家で、「家が大きい」とよく言われる。

都会などと土地の価値が違うし、代々引き継がれる土地を使っているものである。

広い部屋がいくつかあるが、8畳くらいの居室が落ち着くみたい。

ストーブかエアコンをつければすぐに部屋中が温まるし、照明も60Wと100WのLED電球

計2つで室内は十分照らされるし、その狭いところに籠っている感じがすごく落ち着く。

 

例えばこの部屋とか。


この部屋は元々和室だったのを、板の床に替えて、天井は元のままの竿縁だが、天井板を

白く塗装した(木目は活かす)杢に替えたので、洋風でも馴染むようになった。 西洋風の棹縁天井

襖群は、今まで使ってきたのをそのまま使っていて、これがまたよく調和する。

その襖群は経年により少し焼けたような色に変色している。それが、周りの色々な家財や

白い漆喰壁、杢天井とうまく調和して、温かい味わいを醸成している。

カーテンも、今までは年季の入った60~70年代物の古いのをかけていたのを、上の写真の

ゴブラン織りのカーテンに替えたのであるが、残念なことに今までの年季の入った古い物の方が、

摩耗しているせいか光をよく通すし部屋の味わいに調和して、ゴブラン織りのよりも優れていた

と思える。ゴブラン織りを使い古して50年後になると、光も通してよくなるかもしれない。


使い古して変色した物がダメで 新調した物が優れているとは限らないことをやはり学んだ

次第である。日焼けして褐色になっている襖や壁紙、使い古して摩耗したカーテン、それ単体では

魅力的ではない敷物、拾ってきた古布も、それらの持ち味を生かして欠点を却って利点とすることで、

素晴らしく調和した部屋になるのだ。

 


補い合いによる調和  補い合いによる生産性②  新しい洗面所  古くなるとは歴史を刻むこと

 

 

 

 

 


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