8畳くらいの居室って落ち着くかもしれない。
うちはど田舎の昔ながらの古家で、「家が大きい」とよく言われる。
都会などと土地の価値が違うし、代々引き継がれる土地を使っているものである。
広い部屋がいくつかあるが、8畳くらいの居室が落ち着くみたい。
ストーブかエアコンをつければすぐに部屋中が温まるし、照明も60Wと100WのLED電球
計2つで室内は十分照らされるし、その狭いところに籠っている感じがすごく落ち着く。
例えばこの部屋とか。
この部屋は元々和室だったのを、板の床に替えて、天井は元のままの竿縁だが、天井板を
白く塗装した(木目は活かす)杢に替えたので、洋風でも馴染むようになった。 西洋風の棹縁天井
襖群は、今まで使ってきたのをそのまま使っていて、これがまたよく調和する。
その襖群は経年により少し焼けたような色に変色している。それが、周りの色々な家財や
白い漆喰壁、杢天井とうまく調和して、温かい味わいを醸成している。
カーテンも、今までは年季の入った60~70年代物の古いのをかけていたのを、上の写真の
ゴブラン織りのカーテンに替えたのであるが、残念なことに今までの年季の入った古い物の方が、
摩耗しているせいか光をよく通すし部屋の味わいに調和して、ゴブラン織りのよりも優れていた
と思える。ゴブラン織りを使い古して50年後になると、光も通してよくなるかもしれない。
使い古して変色した物がダメで 新調した物が優れているとは限らないことをやはり学んだ
次第である。日焼けして褐色になっている襖や壁紙、使い古して摩耗したカーテン、それ単体では
魅力的ではない敷物、拾ってきた古布も、それらの持ち味を生かして欠点を却って利点とすることで、
素晴らしく調和した部屋になるのだ。
補い合いによる調和 補い合いによる生産性② 新しい洗面所 古くなるとは歴史を刻むこと