私はうつ病とPTSDによる強迫性症状から、住居空間への安心欲求がとても強く
なっていて、部屋の中が快適になるようにと常に考え、看護師さんと一緒に
空間作りをしたり、照明にこだわったりしています。
するとよそのお家に行った時に、室内の雰囲気のつらさに衝撃を受けて戦慄を覚えることが
あります。何もかもがつらいお家に入りました。夜だったからそれは一層引き立ちました。
昭和の玄関入ったら、人感センサーで裸電球が点き、その真下にある
こういう木製の関節人形に照射されて…暗闇の中で照らされるマリオネット
それがこの家との最初の出会い。中に入ると、すごく暗い感じの砂壁、それをわざと更に怖く
しているかのような青白い昭和の照明、隣に連なる部屋の時代遅れの古臭いシャンデリアの電球は
青白いのとオレンジが混在していて、正直「ギョッ」として心寒くなりました。
ホラー映画の監督の才能、素であるよって思う。
1人でほっとする筈のトイレに、トイレと関係ない物が色々置いてあって…普通のトイレ個室の
5倍ぐらいある面積だから…トイレ内にある手洗い場空間の上からは薄いミルクガラスに
中国風の絵が描かれた照明器具がぶら下がっていてそれ自体は風流な物だけど、
ここに吊るすと怖い…。しかも中の電球12口金の5Wなつめ球なんやけど…
薄暗い… ここは恐怖の館を目指しているのか…
でも住人の方は、何とも思っていない平気な様子です。
そういうお家から帰宅すると、私が看護師さんと一緒に作っている室内はとても
ほっとして落ち着く部屋だと思います。私達の暮らす部屋に入ってきた人達もよく
言われます。「落ち着く。温かい雰囲気」って。私の住居空間への敏感さは
快適な空間作りを押し進めるいい物のようでもあり、強迫性症状でもあるのです。
安心できる室内照明のことを色々書こうと思っていたのですが
恐怖の館のことを書いていたら話が長くなったので、また別に書きます。