ステンレス製の水回り機材には、よくブルー系のセロハンが貼られた状態で売られています。
例えば ↑ こういうのだと、水受けトレイにセロハンシートが覆ってある。
金属板用表面保護フィルム、プロテクトフィルム などと呼ぶそう。
以前食器洗い棚を買って、トレイに貼られたセロハンのエメラルドグリーンのような鮮やかな
色がとても好きで、ずっとこのままにしておきたい、剥がす必要はないと思っていました。
(関連:小屋のトイレ)
そのことを家族に言ったのに、言ってる目の前で剥がされて、なんの面白みもないステンレス棚に
なりました。「どうせとれるっちゃけん」「要らん」と言って。OMG...
その後「どうせとれるっちゃけん」の反証を見かけました。
ある建設会社の事務所がある川沿いの森は、私と子どもの散歩道です。
そこには、ステンレス製の流し台、作業台など、もう使われていない廃棄待ちにみえる
業務機材が軒下に雑然と置いてあります。それらには青いセロハンが貼ったままで未だに
ついていて色も経年して多少くすんでいてもまだまだ綺麗でした。その会社では、新品の
ステンレス機材に貼ってあったカラーセロハンを誰もとろうとはせずそのまま使われ続けた
のでした。家族には、剥がすのが当たり前のようだったけど。
綺麗だから、とる必要はない。うちの剥がされたシートは、エメラルドグリーン系で
本当に綺麗だったのですが。生活の中でのささやかな喜びを、剥ぎ取らないで欲しい…><
こんな感じで綺麗でした。 ※イメージ
あれをベリベリと剥がして捨てる気持ちが1ピコもわからない。
『一握の砂』の中の「忘れがたき人人」の章より。(石川啄木の北海道時代の回想が描かれている。)
かなしきは小樽の町よ
歌ふことなき人人の
声の荒さよ