私がインテリアを好きなことを知ってる人からしばしば言われますが、
先日ある女性から「インテリア関係の仕事をすればいい」と言われました。
いいなぁと思うのですが、私の好きなことは、普通のインテリアコーディネートとは
違うジャンルです。 補い合いによる生産性②
帯広のグリュック王国(現在は廃墟)とか佐世保のハウステンボスとか
ホテルモントレとか武家屋敷旅館とか、1つの様式に統一してコーディネートされた
空間はとても素晴らしいし好きだけど、それってお金が潤沢にあればできることです。
コンソールテーブル、チェスト、ベッド、テーブルと椅子、照明、カーテン、カップボード…
全てを1つの様式や世界観に揃える。ドイツ様式とか、英国様式とか、イタリア様式、
中世ヨーロッパ風、幕末の長崎風、ハリーポッター風、インディ・ジョーンズ風、海賊風、
エジプト風、アラビアンナイト風、ポリネシア風、ニューオリンズ系、アメリカの田舎の伝統様式…
そうやってコーディネートされたホテルやレストランはワクワクして好きだけど、
お金があればできることは私のしたいことではなくて、お金がない中で、今ある物を
大切に使い続けながら、拾ってきた物や誰かの不要物や幸運にも手に入れたよい物を
活かしながら、部屋の中をいい雰囲気に調和させるのが好きなことです。
そう考えると、こういう仕事っていいなと思いました。
貧乏な家のインテリアコーディネートです。私が当事者なので。
貧しい家の中をコーディネートして、いい雰囲気に調和させることは
私がしたいことと一致していると思いました。
お金をかけなくても、創意工夫をすれば、雰囲気のいい部屋にできるのだから。
そうした時の満ち足りた喜びは、お金の力でしつらえた時のそれとは異質なものです。
制限の中での逆転勝ち 物を大切に使う暮らし ドーパミンの不正入手
レヴィ=ストロース ブリコラージュ(wiki) 認知的不協和② 補い合いによる調和
::::::::::::::::::::::::::::::::::::
貧しい中で創意工夫をして室内空間を作っているとします。
そういう所に、何らかの幸運で手に入れた芸術的な物や高級品でその部屋に調和する物を
使うのは最も喜ばしいように私は思います。例えば、幸運にも手に入ったWilliam Morrisの
カーテンやゴブラン織りのタペストリーやカバーやマットを、その部屋に使ったりです。
どこの邸宅に飾るよりもふさわしく喜ばしいような気がする。
(現実には部屋が狭いと壁際は貴重な物置きスペースだからタペストリーを張る余地などなかったりするけど。)
※一例