左官のおじちゃんは素朴で気のいい人で、話していてとても和みます。
会社組織に生きてきた人と違って、物造りをしてきた職人さんです。
漆喰塗りをする時は、とても真剣に壁に向き合っています。
彼が一生懸命に手がけた漆喰やタイルを暮らしの中で見ると、「左官のおじちゃん」といつも思います。
職人のおじちゃんたちの作品に囲まれた家で暮らすのは、とてもいいです。
もし人間くさい仕上がりの部分があっても、おじちゃんが真剣に仕事をしているのを知っているから
平気です。手を抜いたり、不誠実なことをしたりしないと知っているから。
もしそんな心の通った関係性がなくて、ただ消費者として左官の労働力を利用するだけならば、
そういった部分に対して、粗として見えたりするでしょう。
クレームの時代などと言ったりしますが、労働力をユーズして対価を払うというだけの関係性の世の中で
そうなるのは、摂理だと思います。結果だけ受け取る関係性の世の中ではクレームは起きやすいと思います。
左官のおじちゃんと信頼関係や親しみがあるので、もし漆喰壁におじちゃんの指紋がついていても
見るたびに笑顔になります。 *^^*