好きな童謡に挙げた、ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界より」第2楽章。
「遠き山に 日は落ちて」
堀内敬三 作詞
遠き山に 日は落ちて
星は空を ちりばめぬ
きょうの業(わざ)を なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや 楽しき 円居(まどい)せん
まどいせん
やみに燃えし かがり火は
炎(ほのお)今は 鎮(しず)まりて
眠れ安く いこえよと
さそうごとく 消えゆけば
安き御手(みて)に 守られて
いざや 楽しき 夢を見ん
夢を見ん
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この詞のような暮らしを望んでいます。
円居せん
《古くは「まとい」》
1 人々がまるく居並ぶこと。車座になること。
2 1か所に集まり会すること。親しい者どうしが集まって語り合って楽しい時間を過ごすこと。団欒。
きょうの業をなし終えて 団らんする日々です。
そんな暮らしは現代、多くの人から失われてしまいました。
世界でいちばん貧しい大統領、ホセ・ムヒカ氏(第40代ウルグアイ大統領)のスピーチ
「私たちは発展するために生まれてきたのではない。幸せになるためにこの地球にやってきたのだ」
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作詞がもう1つあります。
「家路」
野上彰 作詞
小屋に帰る 羊たち
夕日落ちた ふるさとの
道に立てば なつかしく
ひとつひとつ 思い出の
草よ 花よ 過ぎし日よ
過ぎし日よ
やがて夜の 訪れに
星のかげも 見えそめた
草の露に ぬれながら
つえをついて 辿るのは
年を老いて 待ちわびる
森の中の 母の家
母の家
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