サバサバ テキパキ 颯爽としていて 疾走感があり スピード感があり 白黒ハッキリ
一直線に 迷わない 立ち止まらない
カッコよさとはこういうことだ というテンプレを、巨大企業が人々に訴える
でもカッコいいとは、誰かに ましてや営利企業に こうだと決め打ちされたスタイルに
そぐうことではないと私は思う そういった努力はカッコよくもなんともない
実際に私が出会ってきた凄い人達は このようなテンプレとは無縁の人達だった
頭は脂ぎって ふけなどついていて 動きは鈍く 機敏でない 歩くのももたつく
流暢な挨拶も お愛想もまるきりできない
その人が頭や体を掻きながら日々コツコツと取り組んでできたものは
誰の追随も許さない才能の輝きを 無言でとじ込めたものだった
それを見た時の感動は 腐ったごみ溜めの中で 透明の湧水を見つけた時のようだった
でもその人は、外から見れば 不器用で 鈍重で 不作法な動きしかしない人だった。
私にこの類の一生ものの衝撃をくれた人達は、巨大企業などの勢力が私たちに絶えず
決め打ちしてくるカッコよさとは無縁の佇まいだった。ああいう型にそぐう人で、
才の輝きを放つ人には出会ったことはなくてそれは無論、当然のことなのだ。
外からこうだと決めて提示されたテンプレにはまろうと追い求める人が、
内から湧き出る才能を放つわけはないのだから
あの人こんな人だった
死んじゃった