日本家屋の昔ながらの照明方式は、部屋の中央部から全方位に向けて部屋全体を照らす、
「一室一灯照明方式」です。対して、部屋の色んな所に低W数の照明を点在させて灯すのが
欧米式の「多灯分散照明方式」です。後者の方が私は好きです。
部屋の中心部には壁がないから、反射することなく空中分散して寄る辺ない感じ。
同じ60W形の電球を灯すにしても
壁に近いと光が照り返してとても明るく感じる。
暖をとっている感。
壁に挟まれた位置。
部屋の中央に同じ物(2つ持ってる)を灯し、壁際で灯した時と比べると明らかに薄暗く感じる。
(関連:白磁の照明シェード③)
ぼんやり空中分散。寂しい感。
もしどっちか1つを選ばないといけないなら、壁際に灯す方を選びます。
またトイレの照明も、個室天井の中央から下向きに照らすのが今まで(?)は当たり前だった
けど、ホテルなどでは、トイレに入ってつきあたりの天井から隠し照明が仕込まれていて、
つきあたりが一番明るくて、そこから漏れ流れくる光で事足りるという考えによる間接照明が
多いです。(客室ではない館内トイレです。)真上から直接的にピカーっと照らさない。
こういうの。
中間部分に仕込むのも明るくていいですね…
隠し照明でない普通の電球やダウンライトの場合でも、個室天井の中央ではなく
つきあたりの壁近くに1つ配置して、照り返しによる間接的な光で事足りるとされていたり。
昔ながらの、対角線上の位置から全体を照らすやり方は、もう古臭いやり方なのですね…
ただトイレは大切な読書タイムだという人にとっては、手元は薄暗くなります。
真上写真のように中間位置に仕込むのだと大丈夫かも知れないけど。
もし自宅のトイレ照明が天井中央についているのがイヤで間接照明にしたかったら
口金延長ソケット・フレキシブルソケットを使って光を壁に照射することもできます。
+
ビームランプやレフランプ
居室も、壁や天井や床への反射を使って複数の照明を点在させる(多灯分散照明)と
とてもいい雰囲気になる。
1つの部屋に5つ点在させるとして、1と5だけつける、2と3と4をつける、1と2と4と5を
つける…など色んな組み合わせを楽しむには、スイッチを独立させないといけない。
1スイッチで複数が連動してつけば、その分電気配線は一筆書きのようにシンプルに
なるのだけど。
:::::::::::お座敷の照明より抜粋:::::::::::::::::
照明の組み合わせによる多様性を知るために、照明のスイッチは全て1光源に1スイッチに
しています。(裸電球③)その代り配線がそれだけたくさん必要になってしまいますが。
1スイッチで複数の照明が連動して点くなら、配線は一筆書きのように一本化され単純になります。
でも私は独立させたくて、そうしました。天井裏の配線群が複雑になっています…><
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床の間 違い棚 仏壇
お座敷も多灯分散照明にしたらどんなに面白くなるだろうと思っているのですが
昔ながらのお座敷は、照明もいらったらいかんような気がして、そのままにしています。
当時のまんまにしておかないと、っていう気。
お座敷の照明に書いた通り、床の間の上の「落とし掛け」と呼ばれる部分と壁の間に1灯、
照明を配線しましたが、それ以外は従来通りの中央照明で全体を照らしています。
1灯つけるととてもよくなりました。
その1灯に照らされた昭和の写真。
お仏壇の灯篭もあるから、このままでいいかな。
爺ちゃんが奮発した買ったことが偲ばれる大きな照明。