どうしてこういう小屋に入ると燃えるのか…
(関連: 中間の空間 偶然の美に学んだ空間作り 誰にみせるでもなく美しいもの 偶然の美しさ とめどない醜さ モラルが暴力に使われる)
美的に計算して作られたわけではないのに、偶然、とてもいいという空間。
プライバシーの為写さなかったけど、下に置かれていた私財群が黄色く照らされていた。
なんと甘美な光景。私にとって最も甘美なものは、計算されていないものが、その時の
太陽の位置などによって偶然そうなっているもの。
波板の一部を青や赤にしたらステンドグラスのようになるだろう。現在破損している透明の波板の修繕には、同じ透明ではなく色つきのを買うべきだ。雲筋交いのような鉄線には、朝顔などの植物が這い伝っていたらいい。
ここの隣の部屋の壁が破れていて、穴が何個も空いている。そこから黄色い光が漏れ出していた。
こういう喫茶場で、珈琲の匂いが立ち込める中、家族や仲間や恋人とお茶を飲むのは至福だろう。
1人で行くなら自然光に照らされて読書などするだろう。この小屋の外にはいつも出がらしの珈琲豆が
新聞紙の上に広げて干してあって、いい香りが辺り一帯に漂っている。そして、この喫茶場には
中国語などの外国語が行き交っていて、色んな国の人達が憩っているだろう。それから
誰かが要らなくなったのを拾ってきたアップライトピアノが隅っこにあるに違いない。